助川電気は一時20%高で31年ぶり2000円台乗せ、半導体製造装置向け熱制御技術で商機高まる
助川電気工業<7711>が異彩を放つ上げ足、前週末まで値幅こそ小刻みながら6連騰と上値指向を明示していたが、きょうは一気に上昇加速、一時20%高の2010円をつけた。同社株が2000円大台に乗せたのは1993年6月以来約31年ぶりのこととなる。熱制御技術で優位性を発揮する研究開発型メーカーで、原子力関連機器や研究機関向け核融合関連製品分野でも商品競争力の高さを際立たせる。ヒーターや熱計測器など国内の大手半導体製造装置メーカーなどを対象に高水準の需要を獲得している実績は評価される。半導体関連株全般に出遅れ修正狙いの買いが向かうなか、同社もその流れに乗っている。今週末27日に行われる自民党総裁選では、高市早苗経済安全保障担当相が選出される可能性があり、科学技術政策に長じる高市氏は核融合分野への国策支援も明示していることで、同社はその関連有力株としての側面も人気の背景にある。
出所:MINKABU PRESS
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