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米国株式市場見通し:FOMC通過後は楽観ムード強まる、ラッセル2000に注目


 

来週の米国株は、堅調推移が続きそうだ。FOMC通過後の市場はソフトランディング期待が強まるなど楽観ムードが漂っている。投資家の不安心理を示すVIX指数は16.15ポイントと9月2日以来の水準まで低下。4年半ぶりの利下げ局面を無難に通過したことから、金融緩和が景気を下支えし、株式市場への資金流入を促し続けるという期待感が先行していることから、NYダウやS&P500は史上最高値をじりじりと更新、ナスダックもそろそろ史上最高値を意識しそうだ。ただ、11月5日の大統領選挙が間近に迫っていることから、ご祝儀的なムードは長くは続かないと想定する。

テレビ討論会後の支持率調査では、ややハリス氏優勢のようだが、激戦州の勝敗がカギであるため、現状は拮抗状態にあるとの見方だ。今年最大の不透明要因が控えていることから、史上最高値圏にある主要3指数の上値はさすがに重くなるだろう。一方、年初来高値に迫っている中小型株で構成されるラッセル2000は、21年の史上最高値2442ポイントより10%下の水準で推移しているため、大型株比では上値余地はまだありそうだ。もともとラッセル2000など中小型株は、景気後退への懸念などから大型株と比べると出遅れていた。今後、出遅れ修正の買いが内需株中心の中小型株に向かう可能性は十分あろう。まずは7月につけた年初来高値2263ポイントの更新が意識されそうだ。

経済指標では、23日に9月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、コンポジットPMI(速報値)、24日に7月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、9月コンファレンスボード消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、25日に8月新築住宅販売件数、週次原油在庫、26日に第2四半期実質GDP(確報値)、週次新規失業保険申請件数、8月耐久財受注(速報値)、中古住宅販売成約指数、27日に8月卸売在庫(速報値)、PCEデフレータ、9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などが予定されている。

主要企業決算は、25日にジェフリーズ、マイクロン・テクノロジー、ダックホーン、26日にアクセンチュア、カーマックス、コストコ・ホールセールなどが予定されている。

《FA》

 提供:フィスコ

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