アイコムが朝安後切り返す、レバノンでの無線機爆発報道でコメント開示
アイコム<6820>が朝安後に切り返した。ロイター通信は18日、レバノンの首都ベイルート郊外などで、イスラム教シーア派組織ヒズボラ戦闘員が使用していたトランシーバーが一斉に爆発したことに関し、爆発した通信機器の画像には「ICOM」と「日本製」のラベルが貼られていたと報じた。これを受け、朝方にアイコムの株価に下押し圧力が掛かり、年初来安値を更新していた。その後アイコムはレバノンで同社のロゴの入ったシールが貼付された無線機が爆発したとの報道に関し、現時点で判明している事実などをまとめたコメントをホームページ上で公表した。報道された無線機について、「IC-V82」は2004年から2014年10月にかけて中東を含む海外向けに生産・出荷していたハンディ型無線機で、すでに終売し、出荷は行っていないと表明。偽造品防止のためのホログラムシールが添付されていないことから、同社から出荷した製品かどうかは確認できないとしている。更に、海外向け製品について、経済産業省が定める安全保障貿易管理の規定に基づく輸出プログラムを策定して出荷するなど、厳格な輸出管理を行っているとした。コメント開示を受け、安心感が広がったほか、値頃感を意識した買いも集まったようだ。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS