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話題株ピックアップ【昼刊】:八洲電機、セルシス、トヨタ

■八洲電機 <3153>  1,790円  +194 円 (+12.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 八洲電機<3153>は大幅に3日続伸し、一時前日比19.2%高の1902円をつける場面があった。18日取引終了後、25年3月期通期連結業績予想について、売上高を650億円から660億円(前期比1.8%増)へ、営業利益を42億円から46億円(同18.1%増)へ、最終利益を29億円から34億円(同28.0%増)へ上方修正しており、好感されている。同社は電気機器関連の販売・システム工事会社。プラント事業における半導体製造に関連する企業の電源設備付帯工事及びプラント設備の保守・改修や、産業・設備事業におけるデータセンター向けの空調機器設備案件、更に交通事業における受変電設備更新工事など、エンジニアリング案件が好調に推移。また、固定資産の売却による特別利益計上も寄与する。

■セルシス <3663>  1,119円  +120 円 (+12.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 セルシス<3663>が一時ストップ高の1149円に買われ、年初来高値を連日で更新している。18日の取引終了後、東京証券取引所が同社株の市場区分を25日付でスタンダードからプライムに変更すると発表。これを好感する買いが向かっているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,625円  +140 円 (+5.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が大幅高で一気に2600円台まで上値を伸ばす強調展開をみせている。注目されたFOMCではFRBが0.5%の政策金利引き下げを決定、通常の2倍に相当する利下げ幅で、外国為替市場ではいったんドルが大きく売られる展開となったものの、その後はアンワインドの動きが鮮明化し、足もとで1ドル=143円台半ばまで急速に円安方向に押し戻される荒い値動きとなっている。ここ同社株をはじめ自動車セクターはドル・円相場の円高進行を嫌気する形で株価は軟調な動きを強いられていたが、円買いポジションの巻き戻しが発生したことを背景に、ショート筋の手仕舞いを誘発する格好となった。特に対ドル1円の変動で営業利益を500億円左右すると試算されるトヨタは、足もとの円安が株価に与えるインパクトが大きくなっている。

■三菱重工業 <7011>  1,865円  +76 円 (+4.3%)  11:30現在
 三菱重工業<7011>が大幅反発している。18日、世界有数の衛星オペレーターであるフランスのユーテルサットと複数の衛星打ち上げに関して合意に至ったと発表。これが材料視されているようだ。三菱重は2027年以降、新型基幹ロケット「H3」による複数の打ち上げ輸送サービスを提供し、ユーテルサットの継続的な衛星サービスに貢献するとしている。

■住友化学 <4005>  404.9円  +14.7 円 (+3.8%)  11:30現在
 住友化学<4005>が反発している。18日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である住友ベークライト<4203>の株式の一部をシンガポール政府投資公社に売却すると発表。資本効率の向上につながる取り組みと受け止めて評価した投資家の買いが入ったようだ。住友化の議決権所有割合は22.62%から15.61%に低下し、住友ベは住友化の持ち分法適用関連会社から外れる見通し。住友化は25年3月期第2四半期(7~9月)の連結決算において、株式売却に伴う収益(コア営業利益)として100億円、残存持ち分の公正価値測定による評価益(非経常項目)として60億円をその他の営業収益に計上する予定。業績予想の変更はないという。

■住友林業 <1911>  6,727円  +222 円 (+3.4%)  11:30現在
 住友林業<1911>が3連騰。米商務省が18日に発表した8月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は、前月比9.6%増の135万6000戸となった。市場予想を上回り、今年4月以来、4カ月ぶりの高水準となっている。米国で住宅事業を展開する住友林に対しては、業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。同日まで米連邦準備制度理事会(FRB)が開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.50%幅の大幅利下げが決まったことにより、住宅ローン金利が低下し現地の住宅需要が下支えされるとの思惑も、引き続き株価を支援している。住宅株では、積水ハウス<1928>やオープンハウスグループ<3288>なども堅調に推移している。

■三菱UFJ <8306>  1,458円  +40.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクに買いが目立つほか、第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株も頑強な値動きを示している。注目されたFOMCでFRBは4年半ぶりとなる政策金利の引き下げを決め、その利下げ幅についても通常の0.25%の2倍の水準である0.5%とした。これを受け、米長期金利はいったん急低下したものの、その後は10年債に利益確定売りが集中し、3.7%台まで急速に水準を切り上げている。足もとの米金利上昇が米国事業を展開する大手金融機関には追い風として意識されている。また、国内新発10年債利回りも、米債券市場に追随して0.850%まで上昇、これも株価にポジティブに作用している。

■シンフォニア <6507>  4,730円  +100 円 (+2.2%)  11:30現在
 シンフォニア テクノロジー<6507>はジリジリと上値指向を継続し新値街道を走る展開。きょうで5連騰となり前日ザラ場につけた年初来高値4700円を上回った。半導体向け搬送装置などを主力展開するが、生成AI市場の拡大を背景とした、高水準の半導体設備投資需要が追い風となっている。同社は中期的にも半導体関連事業に注力の構えを明示、2030年には前期実績比で2.7倍となる年商800億円を計画している。ここ半導体関連の主力銘柄が軟調な値動きとなるなかも、同社株には法人筋の実需買いとみられる継続的な資金流入が観測される。きょうはレーザーテック<6920>を筆頭に半導体製造装置関連が軒並み高に買われており、その流れに乗る形となった。

■あすか薬HD <4886>  2,193円  +40 円 (+1.9%)  11:30現在
 あすか製薬ホールディングス<4886>が堅調推移。18日の取引終了後、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者によるあすか薬HDの保有割合が9.77%から10.80%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書で判明した。ニッポン・アクティブの保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などとしている。報告義務発生日は10日。

■ビジョン <9416>  1,306円  +20 円 (+1.6%)  11:30現在
 ビジョン<9416>はしっかり。18日取引終了後、海外用WiFiルーターレンタルサービス「グローバルWiFi」の超高速5G無制限プランを提供するエリアを拡大したと発表した。新たにベルギー、キプロス、ラトビア、リトアニアの4カ国で提供を始めた。これにより、提供エリアは42の国と地域になったという。

■アンジェス <4563>  78円  +30 円 (+62.5%) ストップ高   11:30現在
 アンジェス<4563>はストップ高。18日取引終了後、米国で末梢動脈疾患の治療薬として開発している遺伝子治療用製品「コラテジェン」について、米食品医薬品局(FDA)からブレイクスルーセラピー(画期的新薬)に指定されたと発表。これを材料視した買いが膨らんでいる。ブレイクスルーセラピーの指定制度は、FDAが重篤な疾患や生命を脅かす疾患の治療を目的とした薬剤の開発と審査を迅速化するために設計したもの。この指定を受けることは、臨床試験の結果から既存の治療法よりも顕著な改善を示す可能性があると認められたことになるという。

■売れるネット広告社 <9235>  1,749円  +275 円 (+18.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 売れるネット広告社<9235>が一時ストップ高の水準となる前営業日比300円高の1774円に買われた。18日の取引終了後、同社社長の加藤公一レオ氏がCROSS FM(北九州市小倉北区)に対し出資を行い、取締役に就任したと発表した。福岡県内を対象に超短波放送事業を展開するCROSS FMは堀江貴文氏が会長を務めているとあって、短期資金の流入を誘発したようだ。CROSS FMの放送事業におけるデジタル音声広告商品の開発などが取締役就任の目的。売れるネットとの今後の取引については現時点では未定であり、今後の状況により公表すべき事項が生じた際には、速やかに公表するとした。

■AeroEdge <7409>  1,736円  +144 円 (+9.1%)  11:30現在
 AeroEdge<7409>は高い。18日取引終了後、商業用航空機関連部品の量産に向けて設備投資を実施すると発表した。今後の業容拡大への期待が高まっている。世界的な旅客需要の増加に伴う航空機需要への対応として航空機メーカーや航空機エンジンメーカーが生産拡大を進めるなか、海外の新規顧客から新たに航空機関連部品の量産委託の引き合いがあったため。既存の本社工場内に設備を設置し、26年6月期下期ごろに量産販売を始めることを目指す。

■ショーケース <3909>  307円  +25 円 (+8.9%)  11:30現在
 ショーケース<3909>が大幅続伸している。18日の取引終了後、同社のオンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」が、スパイラル(東京都港区)のローコード開発プラットフォーム「SPIRAL」との連携を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。スパイラルは国内でのべ200以上の金融機関の口座開設やローン申し込みなどでの業務の改善に携わった実績を持つ。本人確認手続き業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めてきたショーケースとスパイラルは、金融機関の申し込み・身元確認におけるさまざまな課題をワンストップで解決することを目的として、サービス連携に踏み切る。今回の連携により、「SPIRAL ver.1」のユーザーは、本人確認をオンライン上で行うことが可能となり、顧客接点におけるDX推進が可能になるとしている。

■スマートドライブ <5137>  2,030円  +120 円 (+6.3%)  11:30現在
 スマートドライブ<5137>が3日続伸となっている。同社は18日、ソフトバンク<9434>子会社のSB C&Sとパートナー契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。同社は今後、SB C&Sが持つ全国約1万3000社の販売ネットワークを通じ、大手企業や地方企業へのクラウド型車両管理システム「SmartDrive Fleet」の展開を加速するとしている。

●ストップ高銘柄
 コパ・コーポレーション <7689>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 トランコム <9058>  10,330円  +1,500 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ALiNK <7077>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 トレードワークス <3997>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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