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ダウ平均は横ばい FOMCの結果待ち 利下げ幅で見方分かれる=米国株序盤

NY株式18日(NY時間12:42)(日本時間01:42)
ダウ平均   41592.67(-13.51 -0.03%)
ナスダック   17621.94(-6.12 -0.03%)
CME日経平均先物 36340(大証終比:+160 +0.44%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも横ばい。本日の市場は午後のFOMCの結果待ちで様子見気分が強い。利下げ開始は確実視しているものの、利下げ幅については見方が分かれている。短期金融市場では0.50%ポイントの大幅利下げへの期待が0.25%ポイントの通常利下げを上回っているが、一部からは否定的な見解も出ている。

 利下げサイクルの最初の動きとして0.50%ポイントの大幅利下げは歴史的に見ても「異例」だという。また、予防措置としても大幅利下げを行うべき環境にはないとも述べている。

 きょうはブラード・前セントルイス連銀総裁とメスター・前クリーブランド連銀総裁の発言が伝わっていたが、どちらも大幅利下げには否定的な見解を示していた。

 ただ、この先の利下げ自体への期待感は強い。「利下げは一般的に企業収益に恩恵をもたらし、長期に渡る高金利とインフレ鎮静化の後にようやく訪れる好転の兆しとなるほか、足元で既に好調な株式市場にさらなる上昇をもたらす可能性もある」との声も出ている。今年のS&P500はすでに18%上昇している。

 1974年以来、最初の利下げから3カ月後、6カ月後、12カ月後のS&P500の上昇率は、それぞれ中央値で6.4%、9.8%、15.6%となっているという。

 大幅であればポジティブな反応、通常であればネガティブな反応との見方も出ているが、今回はパウエル議長の会見のほか、FOMC委員の金利見通し(ドット・チャート)も公表され、値動きが荒くなる可能性も警戒される。日本時間19日午前3時頃に結果発表、3時半にパウエル議長の会見が始まる。

 ザ・ノースフェイスなどの複数のアパレルブランドを所有するVF<VFC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の19ドルから22ドルに引き上げた。今後4から6四半期で同社のファンダメンタルズが改善すると期待しているという。

 女性用ランジェリーのビクトリアズ・シークレット<VSCO>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を従来の23ドルから25ドルに引き上げた。同社にとって最悪の時期は過ぎたとしている。

 宇宙製品や関連サービスのインテュイティブ・マシーンズ<LUNR>が急伸。NASAから最大48億2000万ドルの大型契約を獲得したと発表した。

 スーパー・マイクロ<SMCI>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は600ドルに設定している。前日終値よりも37%高い水準。同社はAI分野での先行者利益について指摘している。

 産業廃棄物処理のキャセラ・ウェイスト・システムズ<CWST>が下落。増資を実施していると伝わった。最大1株102ドルで株式を発行しているという。

 医療機器のGEヘルスケア<GEHC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を100ドルに設定した。25年度を展望すると、競争が緩和し好業績を打ち出す一連の四半期の基盤となると述べている。

VF<VFC> 19.24(+0.84 +4.54%)
ビクトリアズ・シークレット<VSCO> 25.62(+1.35 +5.56%)
インテュイティブ・マシーンズ<LUNR> 8.18(+2.78 +51.39%)
キャセラ・ウェイスト<CWST> 101.01(-5.73 -5.36%)
GEヘルスケア<GEHC> 88.57(+1.78 +2.05%)

アップル<AAPL> 220.65(+3.86 +1.78%)
マイクロソフト<MSFT> 431.86(-3.30 -0.76%)
アマゾン<AMZN> 186.35(-0.53 -0.28%)
アルファベットC<GOOG> 160.26(-0.02 -0.01%)
テスラ<TSLA> 229.04(+1.17 +0.51%)
メタ<META> 535.53(-0.79 -0.15%)
AMD<AMD> 150.22(-0.60 -0.40%)
エヌビディア<NVDA> 114.81(-0.78 -0.67%)
イーライリリー<LLY> 910.31(+4.13 +0.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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