NY為替:FRBの大幅利下げ選択肢は存続との見方でドル反落
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円65銭へ上昇後、141円73銭まで反落し、141円82銭で引けた。米8月生産者物価指数(PPI)が予想を上回り長期金利の上昇に伴いドル買いが優勢となった。その後、米WSJ紙が9月連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が25ベーシスポイント(BP)と50BPの利下げを検討する可能性を報じると、50BP利下げの可能性も除外していないとの見方に、ドル売りが強まった。
ユーロ・ドルは1.1010ドルから1.1075ドルまで上昇し、1.1073ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は、定例理事会で市場の予想通り、25BPの追加利下げを決定したが、今後の政策軌道を示さずデータ次第での政策決定姿勢を維持、さらに、インフレ見通しを前回会合と同水準で維持したためユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、156円54銭へ下落後、157円50銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3036ドルから1.3127ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8548フランから0.8515フランまで下落。
《MK》
提供:フィスコ