今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドルは下げ渋る可能性も
11日のドル・円は、東京市場では142円47銭から140円71銭まで下落。欧米市場では142円54銭まで買われた後、141円25銭まで反落したが、142円43銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に142円台で推移か。米国株高を意識してドルは下げ渋る可能性がある。
米労働省が9月11日発表した8月消費者物価指数(CPI)は、前年比+2.5%にとどまったが、前月比では+0.2%。また、コアCPIは、前年比+3.2%と上昇率は7月実績と同水準。市場参加者の間からは「住宅費やサービスコストの上昇率はある程度鈍化したが、インフレ圧力が短期間で大幅に弱まる可能性は低い」との声が聞かれている。現時点で米連邦準備制度理事会(FRB)は年内3回の利下げを実施すると予想されているが、利下げ幅はいずれも0.25ptにとどまりそうだ。大幅利下げの思惑は後退したことで目先的にドルは主要通貨に対して底堅い動きを保つとみられる。
《CS》
提供:フィスコ