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今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドルは伸び悩む可能性も


10日のドル・円は、東京市場では142円86銭から143円61銭まで反発。欧米市場では143円71銭まで買われた後、142円20銭まで反落し、142円44銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に142円台で推移か。米長期金利の低下を意識してドルは伸び悩む可能性がある。

中国税関総署が9月10日発表した8月貿易統計(米ドル建て)によると、輸出は前年比+8.7%とまずまず高い伸びを記録したが、輸入の伸びは前年比+0.5%にとどまった。輸入の伸びは大幅に鈍化し、市場予想を下回った。8月の貿易収支は+910.2億ドル。市場参加者の間からは「世界経済の減速によって中国の輸出は今後伸び悩む可能性が高いが、輸入の増加も期待できないため、貿易黒字は一定の水準を維持するのではないか」との声が聞かれている。中国の内需はさえない状態が続くと予想されており、強力な経済対策が導入される可能性は低いことから、今年後半(2024年7-12月)の中国経済はかなりの減速が予想される。

《CS》

 提供:フィスコ

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