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ダウ先物は反発 先週の下落からの押し目買い=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:52)(日本時間21:52)
ダウ先物 40675(+268.00 +0.66%)
S&P500 5454.25(+34.75 +0.64%)
ナスダック100先物 18594.00(+135.75 +0.74%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反発している。先週の下落からの押し目買いが出ているようだ。「特段の材料もなく、売られ過ぎの状態とFRBの利下げ期待で小幅な押し目買いが起こっている」との指摘も出ている。

 米株式市場は、歴史的に厳しい月である9月の最初の週を下落でスタートした。先週のS&P500は4.3%下落し2023年3月以来最悪の週となった。ナスダックも5.8%下落し2022年以来最悪の週。一方、ダウ平均は2.9%下落した。

 先週の8月分の米雇用統計は、8月初旬に発表の7月分同様に労働市場の冷え込みを示した。非農業部門雇用者数(NFP)は14.2万人増と予想を下回り、6月、7月分も下方修正された。一方、失業率は予想通り4.2%に低下し、平均時給は予想を上回っていた。米株式市場は8月初旬のような混乱した動きはなかったものの、米雇用統計をきっかけに調整を強めていたようだ。

 市場は今週発表される、次のFOMCの決定に影響を与える可能性がある、2つのインフレ指標に注目している。米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)だが、よほどの数字でない限り0.25%ポイントの利下げ期待に変化はないと見られている。

 短期金融市場では次回FOMCで0.25%ポイント利下げを行う可能性を70%程度、0.50%ポイントの大幅利下げの可能性を30%程度で織り込んでいる。

 ボーイング<BA>が時間外で上昇。同社最大の労組はストライキの回避につながり得る取り決めをまとめたと明らかにした。ストが実施されれば、既に問題を抱える同社を混乱に陥れるリスクがあった。

 S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが先週金曜日の引け後にS&P500の採用銘柄の入替を発表し、デル・テクノロジーズ<DELL>、パランティア・テクノロジーズ<PLTR>、そして保険会社のエリー・インデムニティー<ERIE>が新規に採用された。それぞれ時間外で上昇。

 投資銀行のB.ライリー<RILY>が時間外で上昇。同社の査定・評価サービス部門のグレート・アメリカンの過半数株式を企業価値3億8000万ドルで、ブランズ・ポートフォリオのファイナンシングを2億3600万ドルで売却する交渉を進めていると伝わった。

 エナジードリンクのセルシウス<CELH>が時間外で上昇。週末にバロンズ誌が、低迷脱出の可能性に言及したコラムを掲載。同社株はここ数カ月、事業の伸びが鈍化した兆しを受けて低迷しているが、海外進出やオンライン販売増加、店舗の商品拡充が見込まれ、市場の反応は行き過ぎかもしれないと伝えていた。

(NY時間09:02)(日本時間22:02)時間外
ボーイング<BA> 162.84(+5.22 +3.31%)
デル<DELL> 107.04(+5.04 +4.94%)
パランティア<PLTR> 32.99(+2.66 +8.77%)
エリー・インデムニティー<ERIE> 522.36(+16.06 +3.17%)
セルシウス<CELH> 32.32(+0.36 +1.13%)
B.ライリー<RILY> 5.55(+0.17 +3.16%)

アップル<AAPL> 220.85(+0.03 +0.01%)
マイクロソフト<MSFT> 405.54(+3.84 +0.96%)
アマゾン<AMZN> 173.69(+2.30 +1.34%)
アルファベット<GOOG> 152.92(+0.79 +0.52%)
テスラ<TSLA> 216.35(+5.62 +2.67%)
メタ<META> 505.98(+5.71 +1.14%)
エヌビディア<NVDA> 104.00(+1.17 +1.14%)
AMD<AMD> 136.20(+1.85 +1.38%)
イーライリリー<LLY> 910.04(+7.33 +0.81%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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