今日の為替市場ポイント:米国経済の軟着陸期待でドルは底堅い動きを保つ可能性
2日のドル・円は、東京市場では146円60銭から145円78銭まで下落。欧米市場では146円44銭から147円17銭まで上昇し、146円91銭で取引終了。本日3日のドル・円は主に147円を挟んだ水準で推移か。米国経済の軟着陸を期待してドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
日本銀行が9月2日発表した「債券市場サーベイ」(8月調査)によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIは-23で前回5月調査との比較で1ポイント改善した。報道によると、日銀担当者は、「リスク回避により最も高い買値と最も低い売値の差は拡大し、市場機能度は低下したとの声もあったが、多くの企業が市場機能度の判断を変えるようなことではない」と回答している。なお、長期金利の先行きについて、新発10年債利回りの予想中央値は9月末時点で1.03%、12月末時点では1.10%と想定されている。日本銀行は2%の物価目標の持続的・安定的な実現のために利上げの実施が適切との方針を維持しており、債券市場参加者の多くが長期金利の緩やかな上昇を想定していることが確認された。
《CS》
提供:フィスコ