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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ鈍化は一服も雇用情勢を見極め


30日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米コアPCE価格指数が想定通り前回から上昇すれば、145円台回復の可能性があろう。ただ、来週の雇用関連指標を見極める展開で、ドル買いは小幅にとどまりそうだ。

前日発表された米国の国内総生産(GDP)改定値は速報値から上方修正され、新規失業保険申請件数も強い弱い内容となった。それを受け金利高・ドル高に振れ、ユーロ・ドルは1.1070ドル台に失速し、ドル・円は145円を目指す展開となった。本日アジア市場で米10年債利回りは伸び悩んだが、米9月利下げ観測を背景としたドル売りは一服。ドルの利益確定売りが先行したものの、144円台後半で底堅く推移した。

この後の海外市場は米インフレ指標が焦点。今晩のコアPCE価格指数が想定通り前回から小幅上昇なら連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測はいったん収束し、ドルの買戻しが強まる可能性があろう。ただ、雇用情勢悪化への懸念は根強く、年内に緩和的な政策へ転じるとの見方からドルの一段の上昇は抑制されるだろう。一方、9月2日はレーバーデーでNY市場は休場となり、月末・四半期末のフローが警戒されている。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・7月住宅ローン承認件数(予想:6.05万件、6月:6.00万件)
・18:00 ユーロ圏・8月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.2%、7月:+2.6%)
・18:00 ユーロ圏・7月失業率(予想:6.5%、6月:6.5%)
・21:00 南ア・7月貿易収支(6月:+242億ランド)
・21:30 米・7月個人所得(前月比予想:+0.2%、6月:+0.2%)
・21:30 米・7月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.5%、6月:+0.3%)
・21:30 米・7月コアPCE価格指数(前年比予想:+2.7%、6月:+2.6%)
・21:30 カナダ・4-6月期GDP(前期比年率予想:+1.9%、1-3月期:+1.7%)
・22:45 米・8月シカゴ購買部協会景気指数(予想:44.8、7月:45.3)
・23:00 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:68.0、速報値:67.8)

《CS》

 提供:フィスコ

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