今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドルは底堅い動きを保つ可能性
29日のドル・円は、東京市場では144円22銭から144円86銭まで反発。欧米市場では144円45銭から145円55銭まで上昇し、144円99銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に145円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の下げ渋りを受けてドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
米商務省が8月29日に発表した4-6月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+3.0%と、速報値の+2.8%から上方改定された。個人消費の伸びは+2.9%と、速報値+2.3%から上方改定された。ただ、個人所得は速報値から40億ドル下方改定された。市場参加者の間からは「個人消費は予想以上に堅調であり、今年後半にかけて米国経済が大幅に減速する可能性は低下した」との声が聞かれている。ただ、今後の雇用情勢については楽観視できない部分があるため、米長期金利は4%手前で上げ渋る状態が続くとみられる。
《NH》
提供:フィスコ