ナック Research Memo(7):2024年3月期は年21円配当
■株主還元策
1. 配当政策
ナック<9788>は利益配分について、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、積極的に利益還元を行うことを基本方針としている。具体的な配当方針としては、連結純資産配当率(DOE)4%かつ配当性向100%以内という基準を示している。配当の回数は中間期と年度末の年2回としており、これらの配当の決定機関は、中間期は取締役会、期末は株主総会となる。同社は2024年1月5日に「株式分割、株式分割に伴う定款の一部変更、配当予想の修正及び株主優待内容決定に関するお知らせ」を発表した。株式を1株につき2株の割合で分割し、2024年3月期の中間期においては分割前の計画どおり10円配当を実施したが、分割後の期末は期初予想32円の半額の16円配当とした。中間期について分割調整(5円)を考慮した年間配当は、21円となる。そのため、1株当たりの期末配当に分割前からの実質的な変更はない。2025年3月期については、1株当たり年間配当22円(中間5円、期末17円)を予想している。
2. 株主優待
期末の株主名簿に記載された、100株以上を保有する株主に対して株主優待を行っている。優待内容は所有株式数に応じて、同社グループで展開する化粧品ブランド「MACCIHA LABEL(マキアレイベル)」から、ファインバブルを取り入れた商品を贈呈している。100株以上300株未満を所有する株主には、薬用マイクロバブルローション(100ml)を贈呈、300株以上500株未満を保有する株主には、薬用マイクロバブルローション(100ml)とマイクロバブルフォーム(140ml)を贈呈する。500株以上を保有する株主には、薬用マイクロバブルローション(100ml)、マイクロバブルフォーム(140ml)に加え、マイクロバブルパック&セラム(35g)を贈呈する。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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提供:フィスコ