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7727 オーバル

東証S
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オーバル Research Memo(5):2025年3月期は前期実績を下回るが、中期経営計画は達成の予想


■オーバル<7727>の今後の見通し

● 2025年3月期の業績見通し
今後の見通しについては、世界的な物価高と金融引き締めによる内需の下ぶれに加えて、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴う資源・エネルギー価格の上昇や円安による物価上昇の影響を受け、景気の先行きについては予断を許さない状況だ。また、同社グループの収益に大きく影響を及ぼす顧客企業の設備投資についても、コロナ禍からの復調が一息ついたところで、資材価格や建設コストの高騰を背景に計画が先送りされることが懸念され、厳しい経営環境が続くと予想される。

こうした状況の下、同社グループは「中期経営計画『Imagination 2025』」の最終年度として、「成長戦略」と「経営基盤強化戦略」の各戦略を確実に成果につなげることを目指す。2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高14,000百万円(前期比2.4%減)、営業利益1,300百万円(同11.9%減)、経常利益1,400百万円(同11.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益880百万円(同20.2%減)を予想する。売上高については、Anton Paarとのライセンス契約の一時金を織り込むものの、前期好調だった国内半導体業界向けや中国・韓国の電気自動車用の電池関連業界向けが一服すること等により微減を見込む。利益については、原材料費や人件費の上昇に伴う利益率の低下を織り込んでいる。同社では、2023年8月に中期経営計画の最終年度(2025年3月期)の計画値を上方修正し、2024年3月期にはすべての項目で計画値を1年前倒しで達成している。今期は減収減益の業績予想ながら、中期経営計画の計画値は達成する見込みだ。ただ、同社が発表する期初の業績予想は慎重で保守的な傾向が強いことに十分留意する必要がある。実際、一部の受注については、業績予想には織り込んでいなかった産業技術総合研究所向けのシステム事業が好調である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《SO》

 提供:フィスコ

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