サイバートラスト Research Memo(10):サステナビリティ経営にも積極取組
■成長戦略
3. サステナビリティ経営
サイバートラスト<4498>はサステナビリティ経営にも積極的に取り組む方針としている。事業の成長とともに、持続可能な社会の実現に貢献することを基本方針として、DXを支えるトラストサービス推進による安心・安全なデジタル社会の実現、オープンイノベーションによるテクノロジーの発展、レジリエントな組織づくりによる企業成長の実現、省資源・省エネルギー化によるサステナブルな社会への貢献に取り組むとしている。
高収益基盤を評価、成長戦略の進展に注目
4. アナリストの視点
同社は、認証・セキュリティサービスとLinux/OSSサービスの両分野において、ストック収益型のリカーリングサービスが売上の過半を占めるという高収益基盤を確立しており、この点を弊社では高く評価している。さらに、成長分野と位置付ける独自のIoTサービスも順調に拡大している。事業環境で見れば、企業や地方自治体におけるDXやマイナンバーカード活用の進展など、紙ベースの処理から電子化へのシフトに伴って本人確認等におけるセキュリティ面の厳格化ニーズが一段と高まることが予想される。このように同社を取り巻く事業環境は良好であり、高成長牽引サービスと位置付けるiTrust、Linuxサポート、EMLinuxなどリカーリングサービスが順調に拡大することも期待できると弊社では考えている。2024年3月期の業績が一時的要因も影響して期初の会社予想を下回り、現中期経営計画の最終年度となる2025年3月期も当初目標(計画作成時点の目標)に対して未達の見込みとなったが、引き続き成長戦略の進展に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HN》
提供:フィスコ