フォーシーズHD---二酸化炭素の排出量削減を目指し「アロマ」を活用したオフィスの暑さ対策を実施
フォーシーズHD<3726>は27日、「嗅ぐことで体感温度を下げる」とされる精油の香りを活用して、オフィス内の暑さ対策を行なうと発表した。
実施するのは、176人の社員が働く、本社(福岡市中央区)と、東京オフィス(千代田区)の2カ所。同取り組みは、本格的な暑さが到来する前に、2024年7月1日から開始する。
香りは、鼻の奥にある嗅細胞などから取り込まれると、感情や本能を司る「大脳辺縁系」や、自律神経を司る「視床下部」に作用し、体温や睡眠、ホルモンの分泌、免疫機能などのバランスを整えると言われている。今回は、そのアロマテラピーの理論を応用する。使用する精油は、嗅ぐことで体感温度が4度下がるとされる「ペパーミント」。
オフィス内の空調は、前年より4度高い29度に設定する。社員は、ペパーミントの精油を染み込ませたスカーフを首に巻いたり、精油を垂らして香りを拡散させる「アロマストーン」をデスクに置くなどして、嗅覚から「涼」を感じる。
同社は、「環境、人と調和して発展していく会社」をテーマに、2022年からアップサイクル原料を用いた商品開発や、コスメロス対策といった SDGs経営に取り組んでいる。政府が掲げる「2050 年カーボンニュートラル」の実現に向けて、展開するアロマ事業の知見を生かし、エアコンだけに頼らない「エコな暑さ対策」で、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指すとしている。
《SI》
提供:フィスコ