貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

5262 日本ヒューム

東証P
1,272円
前日比
+14
+1.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.4 0.72 2.99 21.59
時価総額 373億円
比較される銘柄
ベルテクス, 
イトヨーギョ, 
ヤマウHD

銘柄ニュース

戻る
 

日本ヒューム Research Memo(3):基礎事業、下水道関連事業、太陽光発電・不動産事業を展開


■日本ヒューム<5262>の事業概要

1. 事業概要
報告セグメント区分は、基礎事業(コンクリートパイルの製造・販売・杭打工事など)、下水道関連事業(ヒューム管などコンクリート製下水道関連製品の製造・販売、コンクリート製道路関連製品の製造・販売、下水道関連工事など)、太陽光発電・不動産事業(太陽光発電、不動産賃貸・管理・開発など)、その他事業(下水道関連工事用機材のレンタル事業、鋼材事業など)としている。

(1) 基礎事業
基礎事業は、様々な土木・建築物を支える基礎工事に使用されるコンクリートパイルやPCウェルの製造・販売・施工などを行っている。コンクリートパイルは、工場において鋼製の円筒形型枠に鉄筋かごを配置した後、ミキサーで練り混ぜたコンクリートを投入し、遠心力を利用してコンクリートを締め固めて成形する。同社は大手メーカーとして、地盤や上部構造など各種条件に対応した豊富な種類の杭を取り揃えており、工事施工の面では排出残土の少ない中堀工法などを強みとしている。

PCウェルは同社のオリジナル工法である。工場で製作した鉄筋コンクリート造の単体ブロックを施工現場で接続・一体化し、内部をハンマグラブなどにより掘削・排土しながらグランドアンカーなどを反力として注入・沈設する工法である。PCウェルが適用できる構造物には、橋梁下部構造(基礎と橋脚)、擁壁、工場施設、建築物、人工地盤などの基礎構造をはじめ、入孔・立杭やポンプ井などの内空を利用する地中構造物などがある。外径1.6mから8.0m程度までの構造物に利用され、大深度(実績75m)の施工も可能である。同社では1968年に橋梁基礎で実用化して以来、2,500基を超える実績がある。

(2) 下水道関連事業
下水道関連事業は、ヒューム管、合成鋼管、セグメントなどのコンクリート製下水道関連製品の製造・販売を中心に、壁高欄などのコンクリート製道路関連製品の製造・販売、さらに下水道関連の管渠更生工事などを行っている。ヒューム管は工場において遠心力を利用して成形し、上・下水道、農業・工業用水、雨水管、電線・ケーブルを通すための地中管など、様々な分野で幅広く使用されている。なお、コンクリート製品の製造方法には、遠心力を利用する遠心力製法のほか、振動と圧縮の作用を利用するバイコン製法などもあるが、同社は遠心力製法を特徴・強みとしている。

(3) 太陽光発電・不動産事業、その他事業
太陽光発電・不動産事業は、子会社のヒュームズ及び環境改善計画が太陽光発電(NH東北太陽光発電所、NH岡山太陽光発電所)、不動産賃貸・管理、環境関連機器販売・コンサルティングなどを行っている。その他事業では、(株)エヌエクス及びコンフロンティアが、下水道関連工事用機材のレンタル事業、脱炭素マテリアル事業などを行っている。コンフロンティアは今後、都市インフラソリューション事業、再生可能エネルギー事業、脱炭素マテリアル事業を展開する方針としている。

なお2024年1月に、北海道を拠点に鉄鋼・鉄鋼二次製品の加工販売やコンクリート二次製品の製造販売を展開する鋼商を連結子会社化した。連結子会社の技工曙との連携強化によって取扱製品強化や事業規模拡大を推進するとともに、来たるプレキャストコンクリート製品時代や大型化に向けて、同社のプレキャストコンクリート製品工場を含めてグループシナジー創出を推進する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均