NCD Research Memo(2):独立系システム・インテグレータのパイオニア
■会社概要
1. 会社概要
NCD<4783>は1967年の設立以来57年の歴史を持つ独立系システム・インテグレータのパイオニアである。「私たち一人ひとりが未来に胸をときめかせ、誰もが活き活きと輝ける社会をつくる。」という思いを込めて、グループのパーパスに「人の鼓動、もっと社会へ。」を掲げ、トータル・ソリューション・プロバイダーとしての成長戦略を推進している。さらに、パーパスの実現に向けてグループが一体となり、ブランド価値向上・持続的成長を目指すという決意を込め、2024年1月1日付で商号を「日本コンピュータ・ダイナミクス」から「NCD」に変更し、コーポレートロゴも変更した。
2024年3月期末時点の総資産は14,899百万円、純資産は6,403百万円、自己資本比率は42.6%、発行済株式数は8,800,000株(自己株式619,757株を含む)である。事業拠点は本社(東京都品川区)、お台場オフィス(東京都江東区)、江東サービスセンター(東京都江東区)、福岡オフィス(福岡県福岡市博多区、2024年5月に移転・拡張)、小倉オフィス(福岡県北九州市)、長崎オフィス(長崎県長崎市、MSC(マネージドサービスセンター)含む)、及び五島オフィス(長崎県五島市)に展開している。
グループは同社、及び子会社のNCDテクノロジー(株)、NCDソリューションズ(株)(旧 (株)ゼクシスが2024年1月1日付で商号変更)、天津恩馳徳信息系統開発有限公司(以下、NCD CHINA)、NCDエスト(株)、NCDプロス(株)(出資比率67%)、JCS(2023年12月に子会社化)で構成されている。NCDテクノロジーはシステム開発等のIT関連事業、NCDソリューションズはパナソニックホールディングス<6752>グループ向けを中心とするシステム開発等のIT関連事業、NCD CHINAは中国におけるシステム開発事業、NCDエストは九州における駐輪場事業、NCDプロスは駐輪場管理・運営事業、JCSは花王<4452>向けを中心にシステム開発・運用・保守等のIT関連事業を行っている。
2. 沿革
1967年3月に設立してシステム開発事業を開始、1995年10月にサポート&サービス事業を開始、1997年10月にパーキングシステム事業を開始、2024年1月に商号をNCDに変更した。株式関連では2000年9月に日本証券業協会に店頭登録(その後、取引所の合併等に伴い東証JASDAQ上場)した。そして2022年4月の東京証券取引所の市場再編に伴って東証スタンダード市場へ移行した。グループ企業関連では2000年11月に(株)日本システムリサーチ(現NCDテクノロジー)を設立、2005年4月にNCD CHINAを設立、2007年12月にゼクシス(現 NCDソリューションズ)を子会社化(2008年8月に完全子会社化)、2018年3月にNCDプロスを設立、2019年4月に矢野産業(株)(現 NCDエスト)を子会社化、2023年12月にJCSを子会社化した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《SI》
提供:フィスコ