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6390 加藤製作所

東証P
1,310円
前日比
+31
+2.42%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.30 38.90
時価総額 154億円
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加藤製作所 Research Memo(8):国内建設用クレーンは部品供給制約だが北米向け油圧ショベル等は好調


■加藤製作所<6390>の業績動向

2. 需要動向
主要品目別の売上高を見ると、建設用クレーンは前期比2.7%減の34,234百万円(国内が同5.9%減の29,673百万円、海外が同24.3%増の4,560百万円)、油圧ショベル等が同4.1%増の22,308百万円(国内が同8.6%減の7,803百万円、海外が同12.5%増の14,504百万円)だった。海外の仕向地別売上高では、アジアが中国の減少により同1.4%減の5,616百万円、欧州が同5.1%減の4,900百万円だが、北米・中南米が同56.2%増の6,504百万円と大幅に伸長した。北米では高水準のインフラ投資を背景に油圧ショベルの販売が大幅に増加した。また中国以外のアジアも堅調だった。なお国内売上高は同6.4%減の38,360百万円、海外売上高は同15.5%増の19,138百万円で、海外売上比率は同4.5ポイント上昇して33.3%となった。

報告セグメント別(調整前)に見ると、日本は売上高が前期比0.4%増の51,190百万円で営業利益が同9.6%増の2,022百万円、中国は売上高が同22.5%減の2,299百万円で営業利益が1,210百万円の損失(2023年3月期は972百万円の損失)、欧州は売上高が同4.4%増の5,646百万円で営業利益が同46.6%減の71百万円だった。国内は建設用クレーンの主要部品供給制約の影響が継続したことに加え、油圧ショベルも競争激化の影響を受けたため、全体として売上高が横ばいにとどまったが、利益面は収益性重視戦略による売価・原価改善効果やアフター部品拡販効果などで増益だった。中国は油圧ショベルの厳しい販売環境の影響で大幅減収となり、営業損益も悪化した。欧州は建設需要が鈍化してやや伸び悩んだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《AS》

 提供:フィスコ

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