貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

6471 日本精工

東証P
672.3円
前日比
+5.7
+0.86%
PTS
673円
22:37 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
54.7 0.51 5.06 8.60
時価総額 3,362億円
比較される銘柄
THK, 
NTN, 
トムソン

銘柄ニュース

戻る
 

ヒーハイスト Research Memo(2):主力事業は高度な部品加工技術。顧客ニーズに合った製品供給に強み


■会社概要

1. 会社概要
ヒーハイスト<6433>の設立は1962年に遡り、現在の主力事業は、高度な部品加工技術である。主に3つの領域(直動機器、精密部品加工、ユニット製品)で事業を展開しているが、主要顧客としてTHKやホンダを抱えており、同社の技術力が高いことを裏付けている。ただし現在は、大部分がOEM供給、研究開発用やレース用車種向けの特殊部品であることから、業績が急変(急増や急減)することは少ない。今後は、現在持っている高い部品加工技術を生かして新分野へ展開することで成長を目指していく。

2. 沿革
同社は、1962年に創業者尾崎久壽彌(おざきくすや)氏によって川崎市に設立された。久壽彌氏は慶應義塾大学の文系の卒業であったが、これからの日本はものづくりが重要であるとの認識から、様々な部品加工を行う同社を設立した。その後1964年にはリニアボールブッシュの研究開発を開始、1965年には他に類のない含油焼結合金ソリッド型保持器の開発に成功して、画期的リニアボールブッシュの製造に着手した。1968年には日本精工<6471>(以下、NSK)とリニアボールブッシュのOEM供給契約を締結、NSKブランドで販売を開始した。その後、1980年には工作機械及び産業機械等の直動案内機構用としてアンギュラウェイを開発、1987年にはポジショニングステージ及びパラレルメカニズム構造の位置決めステージを開発、数々の特許を取得した。

1990年にはリニアボールブッシュでTHKとの取引を開始したのに伴い、秋田市豊岩工業団地に秋田工場を新設した。さらに1997年には球面軸受に関する特許を取得し、1999年から製品を販売している。さらに1999年にはプレス機械や金型用の高剛性直動軸受に最適なサーキュラアークローラガイドを開発し、販売を開始した。2004年の株式上場を機に2005年から現在の代表取締役社長尾崎浩太(おざきひろた)氏と社長交代した。2010年には円筒直動軸受に「回転ベアリング一体型ボールスプラインユニット」「ミニチュアボールねじスプライン(BSSP)」の2製品をラインナップした。さらに小径直動ベアリング「有限ストロークボールスプライン」シリーズ12種を発表している。

その後も2013年に民生向けリニアボールブッシュ「UTB(Utility Track Ball)」の販売を開始、2014年には釣り用ルアーの大手メーカーであるメガバス(株)の新可動ウエイトシステム「LBO(Linear Bearing Oscillator)」に同社の技術が採用された。2016年にはUTBシリーズにスリムタイプ、ロングタイプ、ロングスリムタイプを追加してラインナップを拡充した。

株式については、2004年に日本証券業協会へ店頭登録し、その後証券取引所の合併等に伴い、現在では東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

同社の社名の由来は、ギリシャ神話のなかで、鍛冶の神、工芸の神、火の神として価値を創造する個性ある人格神として登場するヘファイストス(HEPHAISTOS)である。そこから、鋼を極める高度の技術、創造とファインメカニカルへの情熱を燃やし続けたいとの願いを社名に込めて「ヒーハイスト精工株式会社」と命名した。その後、さらなる事業領域の拡大(M&A戦略)に加えて、コーポレートブランド「ヒーハイスト」の認知度を高め、ブランド訴求力を強めるため、2020年7月1日に社名をヒーハイスト株式会社(英文:HEPHAIST Co., Ltd.)に変更した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均