POPER---2Qは2ケタ増収、主力サービスの「Comiru」は新規顧客を順調に獲得
POPER<5134>は13日、2024年10月期第2四半期(23年11月-24年4月)決算を発表した。売上高が前年同期比15.7%増の4.70億円、営業利益が同3.5%増の0.23億円、経常利益が同16.3%増の0.22億円、四半期純利益が同4.5%減の0.12億円となった。当第2四半期会計期間において、吸収分割に伴うM&A費用が0.18億円を計上しており、M&A費用控除前の各段階利益では前年同期比で増益となった。
当第2四半期累計期間において、主力サービスの「Comiru」は、既存顧客からのアップセル(利用部門や利用生徒数の拡大等)やクロスセル(「ComiruHR」の利用等)の販売強化、及び新年度である4月から新規顧客の導入が好調に推移したため、有料契約企業数は前年度末から97社の増加となり、新規顧客を順調に獲得している。その一方で、新年度の入れ替わりで既存塾の生徒数が減少したことにより、課金生徒ID数の増加は微増に留まった。
学習塾領域においては、従来から好評を博している中小規模の学習塾向け経営セミナーを上半期で19回開催し、前上半期の9回から約2倍に増やした。各セミナーの平均参加者数は200名以上と好調に推移している。また、Web広告等の運用を適宜チューニングし、最適な状態を維持するようPDCAを回すことにより、集客からの商談化率が向上している。このような効果的なマーケティング活動に加え、既存顧客からの紹介も多く、順調に新規顧客を獲得している。大手学習塾については、「ComiruPRO」の導入と基幹システムの有償開発をセットにしたサービスへの引き合いが前年度から変わらず増加傾向にあり、複数の案件が現在進行している。具体的な商談状況としては、前年度からの継続案件を含む19社と商談し、そのうち7社から受注又は内諾を得ている。これらは、当年度以降の売上高及び利益の増加を見込んでいる。
英会話やプログラミングスクール等の学習塾以外の習い事領域においては、活用事例の共有や業界特化型のセミナーの開催等のマーケティング施策により、引き続き新規顧客の獲得を伸ばしている。
公教育の学校領域においては、前年度に千葉県内の教育委員会のモデル事業で培った実績と経験を基に、2024年度においても千葉県八千代市での導入拡大や千葉県習志野市にて新規に導入されることとなった。また、千葉県教育委員会の「業務改善DXアドバイザー配置事業に関する業務委託」プロジェクトにマイナビが委託先として決定し、同社が専門アドバイザーとして当該事業の効果検証と部活動の地域移行にかかるサポートを行うこととなった。
2024年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比19.1%増の9.87億円、営業利益が同68.8%増の0.62億円、経常利益が同86.3%増の0.61億円、当期純利益が同83.4%増の0.48億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ