RIZAP-G Research Memo(8):純資産比率が2024年4月末には28.5%まで回復
■業績動向
2. 財務状況
RIZAPグループ<2928>の2024年3月期末の資産合計は前期末比14,502百万円増の157,151百万円となった。このうち流動資産は同3,149百万円減の64,047百万円であり、棚卸資産の減少(4,190百万円減)及び現金及び現金同等物の減少(2,732百万円減)等が主な要因である。非流動資産は同17,651百万円増の93,103百万円であり、有形固定資産の増加(10,527百万円増)、使用権資産の増加(7,731百万円増)等が主な要因である。
負債合計は前期末比9,306百万円増の127,843百万円となった。このうち流動負債は同4,031百万円増の79,952百万円であり、営業債務及びその他の債務の増加(2,254百万円増)が主な要因である。非流動負債は同5,275百万円増の47,890百万円であり、有利子負債の増加(5,326百万円増)が主な要因である。資本合計は同5,195百万円増の29,308百万円となった。親会社の所有者に帰属する持分(その他の資本性金融商品を含む)の増加等が主な要因である。
経営指標では、純資産比率(資本合計÷総資産で算出、日本基準)が2024年3月期第2四半期末に21.7%と低下したものの上昇に転じ、2024年3月期末には27.2%まで回復した。さらに、2024年4月末には代表取締役社長である瀬戸健氏の有償ストックオプション行使分(22億円)を加算し、28.5%になっている。今後は、chocoZAP事業の利益成長に伴う純資産の増加及びchocoZAPの営業キャッシュ・フロー良化による借入金返済が進捗するため、さらに純資産比率が改善する見込みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《SI》
提供:フィスコ