貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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2002 日清製粉グループ本社

東証P
1,828.0円
前日比
+1.0
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.9 1.10 3.01 10.29
時価総額 5,564億円
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「人生100年」長寿化のカギ握る、「サーチュイン遺伝子」関連株を狙え! <株探トップ特集>


―健康志向の高まりやアンチエイジングで脚光、NMNサプリなど注目高まるー

 日本は世界有数の長寿国として知られ、その平均寿命は男性81歳、女性87歳に達している。「人生100年時代」という言葉も定着するなか、人々の健康や アンチエイジングへの意識は高まり続けている。そんななか、市場では長寿に関係する「サーチュイン遺伝子」関連株に対する関心が高まっている。

●長寿遺伝子の活性化に絡み「NMN」など脚光

 100歳を超える長寿姉妹として話題を集めた「きんさん、ぎんさん」がメディアを賑わしたのは1990年代のことだが、昔から指摘されてきたように、長寿には大別して「環境」と「遺伝(子)」の要因が関わっている。特に遺伝子の領域では、別名「長寿遺伝子」とも呼ばれて長らく注目されてきたのが、「サーチュイン(Sirtuin)遺伝子」である。同遺伝子は多くの生物が有しているものの、それだけで寿命が延びるという単純なものではなく、その活性化がカギとなる。具体的には「適切な運動」、「良質な睡眠」、長寿遺伝子を活性化する「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の摂取」などが挙げられる。当然、活性化の度合いが低ければ糖尿病や動脈硬化、認知症や骨粗鬆症など、さまざまな疾患リスクが上昇するとされる。

●森永は独自素材「パセノール」での展開進める

 5月9日に大手菓子メーカーの森永製菓 <2201> [東証P]がこのサーチュイン遺伝子に関わる発表を行った。パッションフルーツ由来のポリフェノール成分「ピセアタンノール」を、森永の特許技術で抽出した同社独自の機能性表示対応食品素材「パセノール」の摂取群で、基礎疾患のない成人男女においてサーチュイン遺伝子発現が増加することを確認したと発表、大きな話題になった。同社の太田栄二郎社長は研究成果発表会で、「パセノール」について「当社だけの閉じたものにせず、さまざまな企業と共につくり上げたい」と述べた。

 供給予定先の企業としてコーセー <4922> [東証P]の渋沢宏一常務も発表会に出席しており、今回の森永の発表が食品や化粧品などの領域で再びアンチエイジング関連の商品・研究開発が進展するきっかけとなる可能性がある。折しも4月には、化粧品領域でエア・ウォーター <4088> [東証P]のグループ会社が九州大学と共同で長寿遺伝子を有意に活性化する化粧品原料16種類を発見したと報じられたばかりだ。以下ではサーチュイン遺伝子関連の銘柄に焦点を当てた。

●日清粉Gや帝人、ダイセルなど注目

 日清製粉グループ本社 <2002> [東証P]~グループで健康食品や機能性食品素材などを手掛けている日清ファルマは、長寿遺伝子との関連性が注目されているNMNを摂取できるサプリメント「パワーサプライNMN+」を製品化している。また、グループのオリエンタル酵母工業では、研究試薬としてNMNを独自技術で精製している。

 帝人 <3401> [東証P]~グループのNOMONは、「老化制御のトータルソリューション」の提供を目指すために、12の老化要因「エイジングホールマークス」を指標とした、老化制御に期待できる研究・開発を進めている。原料から最終工程まで、高品質にこだわった高純度の完全国内生産NMNサプリメント「NADaltus(ナダルタス)」を販売している。

 三菱商事 <8058> [東証P]~グループで調味料やパン資材などの食品化学製品を主に扱う三菱商事ライフサイエンスは、食用酵母「トルラ酵母」を用いた酵素法から生まれる高純度NMNを製造している。大分県佐伯市の工場で開発・製造までのすべてを行う完全国産の「NMN佐伯モデル」を100%使用した「NMNファイナ」を販売する。

 SBIホールディングス <8473> [東証P]~子会社で5-ALA(アミノ酸の一種)を用いた健康食品、化粧品の製造・販売などを行っているSBIアラプロモは、自社ブランドの機能性表示食品を中心としたサプリメントのほか、他社ブランドの サプリメント開発にも注力している。NMNの成分を生かしたサプリメントを販売する。なお、同社については2025年度中のIPOを目指している。

 ダイセル <4202> [東証P]~世界で初めて発酵法による工業生産に成功したザクロ果皮由来エラグ酸の腸内代謝物「ウロリチンA」を用いて、21年に九州大学と共同研究を行ったと発表している。その研究成果として、「ウロリチンA」のサーチュイン遺伝子の発現増強効果を確認した。なお、「ウロリチンA」は機能性食品素材(製品名「ウロリッチ」)としてサプリメントメーカーなどに販売している。

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