SI Research Memo(7):関係会社株式売却益で得た資金を成長投資と株主還元に振り向ける
■システムインテグレータ<3826>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2024年2月期末の資産合計は前期末比972百万円増加の4,752百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産ではDGコマースの株式を売却したことなどにより現金及び預金が1,026百万円増加した。固定資産はソフトウェア(ソフトウェア仮勘定含む)が142百万円、投資有価証券が88百万円それぞれ減少した一方で、関係会社株式が87百万円、繰延税金資産が41百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比176百万円増加の1,087百万円となった。買掛金が33百万円減少し、未払法人税等が211百万円増加した。純資産合計は同795百万円増加の3,665百万円となった。投資有価証券の売却により、その他有価証券評価差額金が61百万円減少した一方で、利益剰余金が857百万円増加した。
経営指標を見ると、利益剰余金の増加により自己資本比率が前期末の75.9%から77.1%に上昇した。無借金経営で現金及び預金も29億円強と過去最高水準に積み上がっており、財務内容は良好と判断される。DGコマースの株式売却で得た資金については、M&Aも含めた成長投資に投下するとともに株主還元にも充当する方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ