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3878 巴川コーポレーション

東証S
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巴川コーポレーション---24年3月期減収なるも、半導体・ディスプレイ関連事業およびセキュリティメディア事業は好調を維持


巴川コーポレーション<3878>は14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.4%減の336.92億円、営業利益が同35.1%減の13.31億円、経常利益が同23.6%減の16.43億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同59.1%減の5.94億円となった。主要4セグメントの概要と2025年3月期通期の業績予想は以下の通り。

トナー事業の売上高は前年同期比13.4%減の117.19億円、セグメント(営業)利益は同61.0%減の8.15億円となった。円安による海外関連売上高の嵩上げはあったが、中国経済の不振が継続した影響等により受注が伸び悩んだほか、海外競合他社との価格競争が拡大し、特にモノクロトナーにおいて大幅減収となった。利益面では、海外子会社を含む売上高の大幅な減少に加え、原材料価格上昇によるコスト増加のほか、在庫調整のための生産量抑制の影響もあり大幅な減益となった。

半導体・ディスプレイ関連事業の売上高は同15.7%増の65.18億円、セグメント(営業)利益は同226.9%増の6.08億円となった。半導体実装用テープの販売が堅調に推移したほか、ディスプレイ関連事業について、年間を通じて子会社を含めて当初想定していなかったディスプレイ向けフィルム加工への注文が好調を維持し増収となった。利益面では、新製品開発コストの増加はあったが新製品の試作・試験入金が当初予想を上回ったほか、ディスプレイ関連事業での増収効果に加えて、事業共通の基幹設備である塗工機の稼働率が上昇し、増益となった。

機能性シート事業の売上高は同0.0%増の107.70億円、セグメント(営業)損失は0.42億円(前年同期は0.72億円の損失)となった。機能性不織布について中国経済不振の影響を受け受注が伸び悩んだが、事業全体で案件獲得や製品価格改訂を進め前年並みの売上となった。利益面では、原材料価格上昇によるコスト増加などはあったが、コスト上昇分の製品価格への反映に加え、各種コストダウンを行い赤字幅を圧縮している。

セキュリティメディア事業の売上高は同10.0%増の43.84億円、セグメント(営業)利益は同95.6%増の4.39億円となった。コンビカードへの切り替えが進んだことに加え、通帳類等が増加したほか、宣伝印刷物などの受注が増え、売上高は増収となった。利益面では増収効果が大きく、増益となった。

2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比3.9%増の350.00億円、営業利益は同65.3%増の22.00億円、経常利益は同33.9%増の22.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同68.3%増の10.00億円を見込んでいる。

《AS》

 提供:フィスコ

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