トレードワークス---1Q増収、顧客企業の旺盛なIT投資需要の獲得や新規顧客開拓が進展
トレードワークス<3997>は10日、2024年12月期第1四半期(24年1月-3月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.9%増の10.66億円、営業損失は0.65億円(前年同期は0.62億円の利益)、経常損失は0.65億円(同0.62億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1.05億円(同0.44億円の利益)となった。
金融ソリューション事業の売上高は前年同期比19.2%減の7.08億円となった。一部案件の検収時期が遅れたため、売上が計画をやや下回る結果となった。
FXシステム事業の売上高は同36.0%増の0.48億円となった。主力の「TRAdING STUDIO」のFX為替市場分析システム機能を搭載した「シグナルマップ」の拡販が引き続き順調に推移し、また、既存顧客へのセキュリティ強化策として取り組んでいた新たなシステムサービス(2段階認証)の提供開始により、増収となった。
デジタルコマース事業の売上高は0.56億円となった。当年度より「API脆弱性診断サービス」のサービス提供の開始にあたり、脆弱性診断サービスは前年度までセキュリティ診断事業として運営していたが、当年度よりデジタルコマース事業部での運営として事業部再編成を行っている。「API脆弱性診断サービス」はWebアプリケーション自動診断サービス「SecuAlive」をはじめ、大規模システム及びネットワーク診断サービスなど、多岐にわたって脆弱性診断サービスの提供が可能となり、さらなる事業拡大に取り組んでいる。
ソフトウエア受託開発及びITコンシェルジュサービス事業の売上高は同12.3%増の0.63億円となった。新規顧客及び既存顧客へのSalesforceによる開発業務のサービス提供が順調に推移した。
基幹サーバー・ネットワーク設計及び構築、システム運用のコンサルティング事業の売上高は1.89億円となった。官公庁向けパッケージソフト、エネルギー分野及び医療分野へのシステムサービスの提供は順調に推移した。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比17.2%増の44.00億円、営業利益が同475.4%増の1.80億円、経常利益が同336.4%増の1.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が1.10億円とする期初計画を据え置いている。
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提供:フィスコ