プレミアムウォーターホールディングス---24年3月期増収、期末配当金の増配を発表
プレミアムウォーターホールディングス<2588>は9日、2024年3月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前期比5.4%増の805.78億円、営業利益が同28.4%増の94.36億円、税引前利益が同25.1%増の80.28億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同4.6%減の57.77億円となった。
当年度における同社グループの営業活動については、デモンストレーション販売やWEB、テレマーケティング等によって多くの顧客を獲得し、シェアを拡大してきた。加えて、宅配水事業の取次店をはじめとするシナジー効果の期待できる企業と資本業務提携を積極的に行うことで営業活動の効率化・活性化を図り、宅配水事業の収益基盤はなお一層強固なものとなった。また、長期にわたる宅配水の定期配送サービスの利用が安定的な収益基盤の構築に繋がることから、既存顧客の継続率の向上や顧客満足度向上のための各種付帯サービスの提供等を推進した結果、当年度末の保有契約件数は162万件となった。一方で、物流費や販売促進費等の増加が同社グループの利益押下げ要因となっているものの、各工場設備の稼働率の向上等による製造原価の低減や、物流費の安定化につながる物流網の構築等による各種費用の低減に努めてきた。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比4.4%減の770.00億円、営業利益が同2.8%増の97.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同18.7%減の47.00億円を見込んでいる。なお、当年度に比べ、売上収益は減少しているが、当年度において売却した連結子会社が営むモバイル事業の影響であり、継続事業としての宅配水事業については、新規契約件数の増加に伴う保有顧客数の増加等により堅調に推移し増収増益の見込みとなっている。
また同日、2024年3月期の期末配当について、業績動向を含め総合的に検討した結果、直近の配当予想より10.00円増配の1株当たり45.00円とすることを発表した。
《SO》
提供:フィスコ