レーザーテクが朝安後に切り返し一時1000円超高、機関投資家のショートカバー観測
レーザーテック<6920>が朝安後に切り返し、一時1000円を超える上昇で4万800円台まで上値を伸ばす場面があった。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が9%安に売られたのをはじめ半導体セクターに売りがかさみ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅安となった。これを受けてきょうの東京市場でも半導体関連は総じて下値を探る展開を強いられている。そのなかレーザーテクは前日に5000円超の急騰をみせていたこともあって、当初は目先筋の利益確定の動きが優勢だったが、売り一巡後は買いの勢いが徐々に強まりプラス圏に押し上げられた。市場筋によると「きょうは(レーザーテクの売買について)個人投資家は売り越しだが、ヘッジファンド系のショート筋による買い戻しが続いているもよう」(ネット証券マーケットアナリスト)という。オランダのASMLホールディング<ASML>の決算発表を受け失望売りがレーザーテクにも波及したが、この時に貸株市場を経由して空売りを入れた機関投資家が、レーザーテクの文句のつけようのない好決算を受けて、ショートカバーを余儀なくされているとの見方が強い。
出所:MINKABU PRESS
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