話題株ピックアップ【昼刊】:JIA、レーザーテク、ナブテスコ
■JIA <7172> 1,390円 +300 円 (+27.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>はカイ気配スタート。4月30日取引終了後に1~3月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.3倍の90億1600万円、純利益が同6.8倍の40億8300万円と急拡大しており、これを好感した買いが膨らんでいる。日本型オペレーティングリース市場で投資家の需要が伸長するなか、それに対応した商品組成が行えたことが奏功し、主力の「オペレーティング・リース事業」が好調だった。為替差益の計上も寄与した。なお、通期見通しに変更はない。
■レーザーテック <6920> 40,180円 +5,580 円 (+16.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
レーザーテック<6920>がカイ気配スタート。30日の取引終了後、24年6月期第3四半期累計(23年7月~24年3月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比97.9%増の1572億200万円、最終利益は同2.0倍の415億2100万円だった。直近3カ月間の24年1~3月期の売上高は同2.6倍の622億1300万円、最終利益は同2.7倍の193億2300万円となり、前四半期の23年10~12月期との比較では売上高は30.5%増、最終利益は33.3%増となった。業況を評価した買い注文が集まっている。1~3月期では半導体関連装置、サービスともに売上高が増加したほか、受注高は前年同期比2.3倍の763億1500万円と大幅に増えた。通期の業績予想は据え置いた。同社は生成AI関連のHBM(広帯域メモリー)や、化合物パワー半導体向けの需要が堅調に推移するとの見方を示す。
■アイネス <9742> 1,724円 +137 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
アイネス<9742>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は4月30日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比39.0%増の40億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の55円としていることが好感されているようだ。売上高は同8.5%増の440億円を見込む。自治体システム標準化対応や次世代ソリューション開発投資の遂行、人工知能(AI)を活用した事業基盤の高度化を通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)企業への進化を遂げるとしている。
■ナブテスコ <6268> 2,841円 +221 円 (+8.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
ナブテスコ<6268>が軟調地合いのなかカイ気配で始まり3連騰、上値抵抗ラインの75日移動平均線を気配値のまま上回ってきた。制御装置の大手メーカーで産業用ロボット向け精密減速機はグローバルベースで約6割と断トツの商品シェアを誇っている。産業用ロボットは中国景気低迷の影響を受け厳しい環境にあるものの、足もとの業績は会社側の想定を上回る。前日取引終了後に24年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の128億円から135億円(前期比22%減)に増額した。これを手掛かり材料に投資資金が流入している。株価はここ数年来の大底圏でもみ合っていたが、先行きの業績回復色が見えてきたことで、グローバルニッチトップの実力を評価する買いが入り始めた。
■アズーム <3496> 5,900円 +440 円 (+8.1%) 11:30現在
30日に決算を発表。「上期経常が41%増益で着地・1-3月期も44%増益」が好感された。
アズーム <3496> [東証G] が4月30日大引け後(15:00)に決算を発表。24年9月期第2四半期累計(23年10月-24年3月)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の8.3億円に拡大し、通期計画の17.9億円に対する進捗率は5年平均の40.9%を上回る46.8%に達した。
⇒⇒アズームの詳しい業績推移表を見る
■JR西日本 <9021> 3,225円 +231 円 (+7.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
JR西日本<9021>が大幅続伸している。4月30日の取引終了後、取得総数2000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.1%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。また、前期の配当を22円増額したうえで、今期の年間配当は実質増配の計画を示しており、株主還元姿勢を好感した買いが集まったようだ。自社株の取得期間は5月1日から9月20日。25年3月期の年間配当予想は72円とした。株式分割を考慮したベースで24年3月期の年間配当は71円で、実質増配となる。同時に公表した今期の業績予想では、売上高が前期比5.1%増の1兆7180億円、最終利益が同1.3%増の1000億円となる見通しを示している。
■TWOST <7352> 1,667円 +102 円 (+6.5%) 11:30現在
TWOSTONE&Sons<7352>が大幅反発している。この日の寄り前に、子会社Digital Arrow Partnersが運営する「Expert Partners Marketing」の登録者数が5000人を突破したと発表しており、好材料視されている。「Expert Partners Marketing」は、23年4月に提供を開始した企業のマーケティング課題をプロマーケターが解決するサービス。デジタル広告市場の拡大に伴いマーケティング人材のニーズはより高まっている一方、企業においてマーケティング人材の採用が困難になっていることから同サービスへのニーズも高まっており、今回の登録者数5000人突破につながった。
■住友林業 <1911> 5,170円 +285 円 (+5.8%) 11:30現在
住友林業<1911>に物色人気集中。全般軟調地合いに抗してカイ気配スタートで大幅高、フシ目の5000円大台回復を果たした。木造住宅に強みを持つ大手住宅メーカーで、米国での戸建てが収益の主柱を担っている。足もとの業績は絶好調に推移しており、前日取引終了後に発表した24年12月期第1四半期(24年1~3月期)決算は営業利益が前年同期比67%増の406億3100万円と大幅な伸びを達成した。国内の注文住宅需要は停滞しているものの、米国での住宅販売が伸びている。また、売買単価の上昇がコスト増を吸収し、収益を押し上げている。
■エフピコ <7947> 2,618円 +78 円 (+3.1%) 11:30現在
エフピコ<7947>が地合い悪の間隙を縫って続伸、底値圏からのリバウンド局面に移行している。前日の取引時間中に2465円まで下押し年初来安値を更新したばかりだが、結局下ヒゲ陽線で引け、きょうは改めて買い優勢に傾いていることから株価の底が入った印象を受ける。食品トレー容器のトップメーカーで、プラスチックの割合を軽減した高付加価値製品が伸びて利益率の改善に結実している。前日取引終了後に発表した25年3月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の2360億円、営業利益が同8%増の178億円と増収増益を確保する見通し。これを受けて見直し買いを誘導している。また、24年3月期の年間配当は前の期実績に対し10円増配となる57円としており、株主還元にも前向きな姿勢もポジティブ視されているもようだ。
■シーティーエス <4345> 753円 +13 円 (+1.8%) 11:30現在
シーティーエス<4345>が大幅高で3連騰。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比5.9%増の29億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同2円50銭増配の25円とした。同時に自己株式の消却についても公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比8.2%増の120億円を計画する。労働力不足にあえぐ建設業ではICTの活用が更に活発化すると想定。デジタルデータサービス事業の事業機会が一段と拡大するとの見方を示している。また、同社は発行済み株式総数の2.3%に相当する自己株式100万株について、5月15日に消却する予定。24年3月期の売上高は前の期比2.7%増の110億9000万円、経常利益は同2.3%増の27億8500万円だった。
■荏原 <6361> 13,275円 +165 円 (+1.3%) 11:30現在
荏原<6361>が3日続伸、軟調地合いに逆行し一時310円高の1万3420円まで水準を切り上げ、25日移動平均線を上回る場面があった。ポンプの最大手メーカーで環境関連装置では頭抜けた実績を持つが、半導体製造装置分野への展開力にも定評がある。特に半導体ウエハーを研磨するCMP装置では世界屈指の商品競争力を誇っている。国内で半導体生産設備を強化する動きが相次ぐなか、直近では米マイクロン・テクノロジー<MU>が広島工場を次世代半導体メモリーの生産拠点にすると伝わるなど、先端半導体のサプライチェーン構築の動きが一段と活発化している。半導体の微細化・高集積化が加速するなか、荏原のCMP装置に対する重要度も中期的に高まるとの見方が根強い買いを誘っている。
■スズケン <9987> 4,716円 +54 円 (+1.2%) 11:30現在
スズケン<9987>が3日続伸している。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2兆3267億円から2兆3864億円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が249億円から348億円(同6.7%増)へ、純利益が242億円から290億円(同42.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。抗悪性腫瘍剤の市場拡大やスペシャリティー医薬品の新薬が寄与したことに加えて、新型コロナウイルス関連商材(治療薬・診断薬その他)の売り上げが想定よりも上振れたことなどが要因としている。また、販管費の抑制に継続して取り組んだことなども寄与した。
■BIPROGY <8056> 3,898円 -700 円 (-15.2%) ストップ安売り気配 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
BIPROGY<8056>がストップ安の水準となる前営業日比700円安の3898円でウリ気配となっている。4月30日の取引終了後に24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比3.9%増の355億円を見込む。また、前期の期末配当予想を5円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と横ばいの100円とした。経常利益は前期に続き過去最高を見込むものの、今期の増益率は前期(13.9%)から鈍化する格好となっており、物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。今期の売上収益は前期比4.0%増の3850億円を見込む。同社は今後3カ年の中期経営計画も公表した。最終年度となる27年3月期に売上収益4200億円、調整後営業利益率11.0%に伸ばす目標。配当性向の目標は40%以上(24年3月期実績は39.8%)とした。
■日本調剤 <3341> 1,358円 -181 円 (-11.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
日本調剤<3341>が急反落し、年初来安値を更新した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表した。前期の最終利益は前の期比42.7%減の25億5300万円となり、計画の43億円を下回って着地した。25年3月期の最終利益は前期比44.9%増の37億円を予想するものの、前期の従来計画を下回る水準。今期の経常利益に関しては同31.1%減の65億円となる見通しを示しており、業況を懸念した売りを促したようだ。調剤薬局事業と医薬品製造販売事業でそれぞれ減損損失を計上し、前期の最終利益を押し下げた。今期の売上高は前期比9.8%増の3738億円を計画。新規出店の効果を見込む一方、賃金のベースアップや調剤システムの更新に伴う費用計上の影響もあって経常減益を予想する。
■日揮ホールディングス <1963> 1,351.5円 -170 円 (-11.2%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
日揮ホールディングス<1963>が3日ぶりに急反落した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、これまで160億円の黒字を見込んでいた営業損益が190億円の赤字(前の期は366億9900万円の黒字)で着地したようだと発表。これをネガティブ視した売りが膨らんだ。第3四半期(23年10~12月)に損失を計上したタイの化学案件で、追加のコストとリスク対応費用を見込む。サウジアラビアの石油・ガス案件での損失引き当てや、海外子会社での追加の損失計上及び損失引き当ても実施し、損益を押し下げる要因となる。一方、売上高は8300億円(前の期比36.8%増)と、従来の計画を300億円上回って着地したもようだとしている。
●ストップ高銘柄
データセクション <3905> 2,722円 +500 円 (+22.5%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
BIPROGY <8056> 3,898円 -700 円 (-15.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
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ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>はカイ気配スタート。4月30日取引終了後に1~3月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.3倍の90億1600万円、純利益が同6.8倍の40億8300万円と急拡大しており、これを好感した買いが膨らんでいる。日本型オペレーティングリース市場で投資家の需要が伸長するなか、それに対応した商品組成が行えたことが奏功し、主力の「オペレーティング・リース事業」が好調だった。為替差益の計上も寄与した。なお、通期見通しに変更はない。
■レーザーテック <6920> 40,180円 +5,580 円 (+16.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
レーザーテック<6920>がカイ気配スタート。30日の取引終了後、24年6月期第3四半期累計(23年7月~24年3月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比97.9%増の1572億200万円、最終利益は同2.0倍の415億2100万円だった。直近3カ月間の24年1~3月期の売上高は同2.6倍の622億1300万円、最終利益は同2.7倍の193億2300万円となり、前四半期の23年10~12月期との比較では売上高は30.5%増、最終利益は33.3%増となった。業況を評価した買い注文が集まっている。1~3月期では半導体関連装置、サービスともに売上高が増加したほか、受注高は前年同期比2.3倍の763億1500万円と大幅に増えた。通期の業績予想は据え置いた。同社は生成AI関連のHBM(広帯域メモリー)や、化合物パワー半導体向けの需要が堅調に推移するとの見方を示す。
■アイネス <9742> 1,724円 +137 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
アイネス<9742>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は4月30日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比39.0%増の40億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の55円としていることが好感されているようだ。売上高は同8.5%増の440億円を見込む。自治体システム標準化対応や次世代ソリューション開発投資の遂行、人工知能(AI)を活用した事業基盤の高度化を通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)企業への進化を遂げるとしている。
■ナブテスコ <6268> 2,841円 +221 円 (+8.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
ナブテスコ<6268>が軟調地合いのなかカイ気配で始まり3連騰、上値抵抗ラインの75日移動平均線を気配値のまま上回ってきた。制御装置の大手メーカーで産業用ロボット向け精密減速機はグローバルベースで約6割と断トツの商品シェアを誇っている。産業用ロボットは中国景気低迷の影響を受け厳しい環境にあるものの、足もとの業績は会社側の想定を上回る。前日取引終了後に24年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の128億円から135億円(前期比22%減)に増額した。これを手掛かり材料に投資資金が流入している。株価はここ数年来の大底圏でもみ合っていたが、先行きの業績回復色が見えてきたことで、グローバルニッチトップの実力を評価する買いが入り始めた。
■アズーム <3496> 5,900円 +440 円 (+8.1%) 11:30現在
30日に決算を発表。「上期経常が41%増益で着地・1-3月期も44%増益」が好感された。
アズーム <3496> [東証G] が4月30日大引け後(15:00)に決算を発表。24年9月期第2四半期累計(23年10月-24年3月)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の8.3億円に拡大し、通期計画の17.9億円に対する進捗率は5年平均の40.9%を上回る46.8%に達した。
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■JR西日本 <9021> 3,225円 +231 円 (+7.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
JR西日本<9021>が大幅続伸している。4月30日の取引終了後、取得総数2000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.1%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。また、前期の配当を22円増額したうえで、今期の年間配当は実質増配の計画を示しており、株主還元姿勢を好感した買いが集まったようだ。自社株の取得期間は5月1日から9月20日。25年3月期の年間配当予想は72円とした。株式分割を考慮したベースで24年3月期の年間配当は71円で、実質増配となる。同時に公表した今期の業績予想では、売上高が前期比5.1%増の1兆7180億円、最終利益が同1.3%増の1000億円となる見通しを示している。
■TWOST <7352> 1,667円 +102 円 (+6.5%) 11:30現在
TWOSTONE&Sons<7352>が大幅反発している。この日の寄り前に、子会社Digital Arrow Partnersが運営する「Expert Partners Marketing」の登録者数が5000人を突破したと発表しており、好材料視されている。「Expert Partners Marketing」は、23年4月に提供を開始した企業のマーケティング課題をプロマーケターが解決するサービス。デジタル広告市場の拡大に伴いマーケティング人材のニーズはより高まっている一方、企業においてマーケティング人材の採用が困難になっていることから同サービスへのニーズも高まっており、今回の登録者数5000人突破につながった。
■住友林業 <1911> 5,170円 +285 円 (+5.8%) 11:30現在
住友林業<1911>に物色人気集中。全般軟調地合いに抗してカイ気配スタートで大幅高、フシ目の5000円大台回復を果たした。木造住宅に強みを持つ大手住宅メーカーで、米国での戸建てが収益の主柱を担っている。足もとの業績は絶好調に推移しており、前日取引終了後に発表した24年12月期第1四半期(24年1~3月期)決算は営業利益が前年同期比67%増の406億3100万円と大幅な伸びを達成した。国内の注文住宅需要は停滞しているものの、米国での住宅販売が伸びている。また、売買単価の上昇がコスト増を吸収し、収益を押し上げている。
■エフピコ <7947> 2,618円 +78 円 (+3.1%) 11:30現在
エフピコ<7947>が地合い悪の間隙を縫って続伸、底値圏からのリバウンド局面に移行している。前日の取引時間中に2465円まで下押し年初来安値を更新したばかりだが、結局下ヒゲ陽線で引け、きょうは改めて買い優勢に傾いていることから株価の底が入った印象を受ける。食品トレー容器のトップメーカーで、プラスチックの割合を軽減した高付加価値製品が伸びて利益率の改善に結実している。前日取引終了後に発表した25年3月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の2360億円、営業利益が同8%増の178億円と増収増益を確保する見通し。これを受けて見直し買いを誘導している。また、24年3月期の年間配当は前の期実績に対し10円増配となる57円としており、株主還元にも前向きな姿勢もポジティブ視されているもようだ。
■シーティーエス <4345> 753円 +13 円 (+1.8%) 11:30現在
シーティーエス<4345>が大幅高で3連騰。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比5.9%増の29億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同2円50銭増配の25円とした。同時に自己株式の消却についても公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比8.2%増の120億円を計画する。労働力不足にあえぐ建設業ではICTの活用が更に活発化すると想定。デジタルデータサービス事業の事業機会が一段と拡大するとの見方を示している。また、同社は発行済み株式総数の2.3%に相当する自己株式100万株について、5月15日に消却する予定。24年3月期の売上高は前の期比2.7%増の110億9000万円、経常利益は同2.3%増の27億8500万円だった。
■荏原 <6361> 13,275円 +165 円 (+1.3%) 11:30現在
荏原<6361>が3日続伸、軟調地合いに逆行し一時310円高の1万3420円まで水準を切り上げ、25日移動平均線を上回る場面があった。ポンプの最大手メーカーで環境関連装置では頭抜けた実績を持つが、半導体製造装置分野への展開力にも定評がある。特に半導体ウエハーを研磨するCMP装置では世界屈指の商品競争力を誇っている。国内で半導体生産設備を強化する動きが相次ぐなか、直近では米マイクロン・テクノロジー<MU>が広島工場を次世代半導体メモリーの生産拠点にすると伝わるなど、先端半導体のサプライチェーン構築の動きが一段と活発化している。半導体の微細化・高集積化が加速するなか、荏原のCMP装置に対する重要度も中期的に高まるとの見方が根強い買いを誘っている。
■スズケン <9987> 4,716円 +54 円 (+1.2%) 11:30現在
スズケン<9987>が3日続伸している。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2兆3267億円から2兆3864億円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が249億円から348億円(同6.7%増)へ、純利益が242億円から290億円(同42.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。抗悪性腫瘍剤の市場拡大やスペシャリティー医薬品の新薬が寄与したことに加えて、新型コロナウイルス関連商材(治療薬・診断薬その他)の売り上げが想定よりも上振れたことなどが要因としている。また、販管費の抑制に継続して取り組んだことなども寄与した。
■BIPROGY <8056> 3,898円 -700 円 (-15.2%) ストップ安売り気配 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
BIPROGY<8056>がストップ安の水準となる前営業日比700円安の3898円でウリ気配となっている。4月30日の取引終了後に24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比3.9%増の355億円を見込む。また、前期の期末配当予想を5円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と横ばいの100円とした。経常利益は前期に続き過去最高を見込むものの、今期の増益率は前期(13.9%)から鈍化する格好となっており、物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。今期の売上収益は前期比4.0%増の3850億円を見込む。同社は今後3カ年の中期経営計画も公表した。最終年度となる27年3月期に売上収益4200億円、調整後営業利益率11.0%に伸ばす目標。配当性向の目標は40%以上(24年3月期実績は39.8%)とした。
■日本調剤 <3341> 1,358円 -181 円 (-11.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
日本調剤<3341>が急反落し、年初来安値を更新した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表した。前期の最終利益は前の期比42.7%減の25億5300万円となり、計画の43億円を下回って着地した。25年3月期の最終利益は前期比44.9%増の37億円を予想するものの、前期の従来計画を下回る水準。今期の経常利益に関しては同31.1%減の65億円となる見通しを示しており、業況を懸念した売りを促したようだ。調剤薬局事業と医薬品製造販売事業でそれぞれ減損損失を計上し、前期の最終利益を押し下げた。今期の売上高は前期比9.8%増の3738億円を計画。新規出店の効果を見込む一方、賃金のベースアップや調剤システムの更新に伴う費用計上の影響もあって経常減益を予想する。
■日揮ホールディングス <1963> 1,351.5円 -170 円 (-11.2%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
日揮ホールディングス<1963>が3日ぶりに急反落した。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、これまで160億円の黒字を見込んでいた営業損益が190億円の赤字(前の期は366億9900万円の黒字)で着地したようだと発表。これをネガティブ視した売りが膨らんだ。第3四半期(23年10~12月)に損失を計上したタイの化学案件で、追加のコストとリスク対応費用を見込む。サウジアラビアの石油・ガス案件での損失引き当てや、海外子会社での追加の損失計上及び損失引き当ても実施し、損益を押し下げる要因となる。一方、売上高は8300億円(前の期比36.8%増)と、従来の計画を300億円上回って着地したもようだとしている。
●ストップ高銘柄
データセクション <3905> 2,722円 +500 円 (+22.5%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
BIPROGY <8056> 3,898円 -700 円 (-15.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
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