NY為替:米賃金インフレ上昇で利下げ観測一段と後退、ドル反発
4月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円86銭から157円80銭まで上昇し、157円76銭で引けた。米1-3月期雇用コスト指数が10-12月期から予想以上に伸びが拡大し、1年ぶり最大となり根強い賃金インフレが示されたほか、米2月住宅価格指数も予想を上回る伸びとなったためインフレが当面鈍化せず利下げが先送りされるとの思惑に、長期金利が上昇しドル買いが優勢となった。月末で実需のドル買いも強まったと見られる。
ユーロ・ドルは1.0724ドルから1.0671ドルまで下落し、1.0672ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の6月利下げ観測を受けたユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、167円96銭から168円60銭のレンジで上下。ポンド・ドルは1.2546ドルから1.2494ドルまで下落。ドル・スイスは0.9124フランから0.9195フランまで上昇した。
《MK》
提供:フィスコ