新興市場銘柄ダイジェスト:シーユーシーは上場来安値、トランスGが大幅高
<5026> トリプルアイズ 1172 +107
大幅に反発。22日に開示した東京都世田谷区による顔認証勤怠システム「AIZE」の採用が改めて買い材料視されている。同システムの採用は大規模自治体で初めて。前日にグループ会社が国内のマイニングマシン(暗号資産の採掘用コンピューター)販売台数・顧客数・自社データセンター稼働顧客数で3年連続1位を獲得したことも好感されている。23日に年初来高値を記録した後は株価が下落していたため、押し目買いも入っているようだ。
<176A> レジル 1097 -43
大幅安。前日に上場して1205円で初値を付けた後は引けにかけて下落。本日はこの日上場のコージンバイオ<177A>に続く新規株式公開(IPO)は約1カ月後とあって、直近のIPO銘柄として物色の矛先が向かい、一時値頃感からの買いが優勢となっていたが、徐々に値を消し、前日終値を割り込んで終えている。
<4498> サイバートラスト 1631 -134
大幅に4日ぶり反落。25年3月期の営業利益予想を前期比16.9%増の13.00億円と発表している。認証・セキュリティサービスの「iTrust」などが成長を牽引すると見込む。24年3月期の営業利益は5.5%増の11.12億円で着地した。ただ、株価は相場全体の下落基調に押されているほか、純利益が減損損失の計上で28.5%減の5.18億円と会社計画(7.40億円)を下回ったことも嫌気され、売り優勢となっている。
<5131> リンカーズ 225 +5
年初来高値。オンデック<7360>とM&A事業で提携すると23日に発表したことが引き続き買い材料視された。M&Aアドバイザリー事業で連携するほか、プラットフォーム開発協力やリンカーズのSaaS型ビジネスマッチングシステムをオンデックに導入する。オンデック株も年初来高値を連日で更新。
<9158> シーユーシー 1790 -387
上場来安値。25年3月期の営業利益予想を前期比7.0%増の40.00億円と発表している。ホスピスセグメントでの相対的に利益率の高い50床規模施設の増加が寄与する見通し。一方、前期に発生した為替差益による影響が剥落することから、純利益予想は15.2%減の22.00億円としている。24年3月期の営業利益は1.5%増の37.37億円で着地した。医療機関セグメントやホスピスセグメントが伸長し、増益を確保した。
<2342> トランスG 263 +38
大幅高。24年3月期の営業損益予想を従来の0.50億円の赤字から0.90億円の黒字(前期実績0.25億円の赤字)に上方修正している。即戦力人員の補強及び納期管理を徹底し、創薬支援事業の業績が改善した。また、投資・コンサルティング事業で円安傾向の継続や商品調達コストの上昇を踏まえた価格改定が進んだことに加え、Eコマースを営む業態の子会社でも消費者の購買意欲に改善の動きが見られたことも黒字転換に寄与する見通し。
《ST》
提供:フィスコ