ドーン---3Q増益、期末配当金の増配を発表
ドーン<2303>は8日、2024年5月期第3四半期(23年6月-24年2月)決算を発表した。売上高が前年同期比2.0%減の9.64億円、営業利益が同1.4%増の3.30億円、経常利益が同3.7%増の3.43億円、四半期純利益が同5.00%増の2.43億円となった。
同社は、2022年度中期経営計画の最重点施策である「Gov-tech市場の深耕」を推進する一方で、ストレッチ目標の達成に向けて「社会課題解決サービスの創出」や「M&A・事業提携によるシナジー創出」に取り組むとともに、これらの達成を支える人材基盤の強化に注力している。具体的な取組みとしては、「Live119(映像通報システム)」について導入拡大を進めるとともに、「Live-X(映像通話システム)」について民間企業への導入拡大を進めている。また、「防犯アプリ」の認知度が高まり、各都道府県警察への導入拡大が進んでいる。その他、自治体が防災情報を配信する「防災アプリ」、災害対策本部での情報収集を支援する「DMaCS(災害情報共有サービス)」、地方自治体の業務等に関連する適時の情報伝達を支援する「Mailio(メッセージ配信サービス)」等、各種システムの積極的な提案に注力した。
売上高については、ストック型収入であるクラウド利用料において順調に契約数が積み上がり、ライセンス販売において消防防災を中心に新規受注が増加し、商品売上において新規及びリプレイスによる受注が増加し増加要因となった一方で、コロナウイルス感染症対応向けメッセージ配信サービスが一部終了するといった減少要因があった。また、前年度において受託開発売上が第3四半期に偏重したのに対し、当年度においては第4四半期に偏重することが見込まれることから、前年同期比では一時的に減収となった。品目別の売上高については、クラウド利用料の売上高が前年同期比5.7%増の5.62億円、受託開発が同16.9%減の3.13億円、ライセンス販売が同16.5%増の0.67億円、商品売上が同24.2%増の0.20億円となった。利益については、外注費及びコロナウイルス感染症対応向けメッセージ配信サービスの一部終了に伴う売上原価の減少等の影響により、各段階利益は増益となった。
2024年5月期通期の業績予想については、売上高が前期比6.7%増の14.60億円、営業利益が同11.3%増の4.93億円、経常利益が同10.0%増の4.96億円、当期純利益が同6.9%増の3.43億円とする期初計画を据え置いている。
また、2024年5月期の業績動向を踏まえ、今後の経営環境及び事業展開を総合的に勘案した結果、期末配当予想について、前回予想から3.00円増配の1株当たり20.00円にすることを発表した。
《SO》
提供:フィスコ