はてな Research Memo(2):2024年7月期第2四半期累計業績は増収減益となるも概ね順調に進捗
■業績動向
1. 2024年7月期第2四半期累計の業績概要
はてな<3930>の2024年7月期第2四半期累計業績は、売上高が前年同期比3.4%増の1,622百万円、営業利益が同82.5%減の17百万円、経常利益が同66.2%減の31百万円、四半期純利益が同61.9%減の20百万円と増収減益となった。通期計画に対する進捗率は、売上高で47.0%、営業利益で36.0%、経常利益で66.3%、四半期純利益で62.3%となっており、概ね順調な進捗となった。
売上高は広告収入を中心に低迷が続いたコンテンツプラットフォームサービスや新規顧客の獲得が低調だったコンテンツマーケティングサービスがそれぞれ減収となったが、「GigaViewer」を中心としたテクノロジーソリューションサービスの増収でカバーし、連続で過去最高を更新した。事業費用は人員増強に伴い人件費が前期比9.9%増の851百万円と増加したほか、DC利用料が同15.6%増の339百万円となり主たる減益要因となった。人材投資についてはエンジニアを中心に積極採用を行ったことで、第2四半期末の従業員数が前年同期末比23名増の201名となった。また、DC利用料の増加については、「GigaViewer」などサービスの伸長に伴う外貨建て利用料の増加に加えて、為替の円安進行により円換算した支払額が増加したことによる。その他の費用では、東京オフィスのフロア一部返室により賃借料が減少したが、広告出稿代理サービスの拡大に伴う関連費用やサービス開発のための外注費・業務委託費等が増加した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《EY》
提供:フィスコ