ハウテレビジョン Research Memo(7):2024年1月期は計画を下回ったが増収増益を確保
■業績動向
1. 2024年1月期の業績概要
ハウテレビジョン<7064>の2024年1月期の業績(非連結)は、売上高が前期比19.4%増の1,842百万円、営業利益が同2.7%増の407百万円、経常利益が同2.3%増の405百万円、当期純利益が同6.2%増の301百万円だった。計画(売上高2,100百万円、営業利益450百万円、経常利益445百万円、当期純利益286百万円)に対して売上高、営業利益、経常利益が下回ったものの、新卒サービス「外資就活ドットコム」の伸長が牽引して増収増益を確保した。費用(原価+販管費)は25.1%増加し、対売上比では同3.6ポイント上昇して77.9%となった。事業成長に向けた人員拡充により人件費が23.0%増加したことに加え、業務委託費などの外注費が30.3%増加、広告宣伝費・販促費が21.3%増加した。ただしコストコントロールを実施したため費用も計画を下回った。2024年1月期末時点の従業員数は前期末比12人増加の66人となった。この結果、営業利益率は前期比3.6ポイント低下して22.1%となった。当期純利益については税負担の減少により計画を上回った。
なお売上高が計画を下回ったのは、中途サービス「Liiga」がやや伸び悩んだことに加え、新卒サービス「外資就活ドットコム」において、期末の2024年1月に売上計上を見込んでいた配信型商品の一部が、顧客都合により2024年2月以降へズレ込んだことが主因である。期ズレ分については2025年1月期に売上計上される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HH》
提供:フィスコ