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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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5589 オートサーバー

東証S
1,806円
前日比
-4
-0.22%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.7 1.11 3.49 231
時価総額 129億円
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オートサーバー Research Memo(5):収益は「取引台数×手数料」


■事業概要

2. 収益構造・特性
「ASNET」の主な収益源は取り引きの都度発生する利用手数料収入である。手数料は車両価格によらず取引1台ごとの定額制を採用している。このためオートサーバー<5589>の収益は、基本的には「取引台数×手数料」で決定される。「オークション代行」では、落札1台ごとに「ASNET」会員から落札手数料を受領し、この中の一部(平均的には約半分)をオークション会場へ落札手数料(落札手数料の金額はオークション会場によって異なる)として支払う。「ASワンプラ」では、取引成立1台ごとに売り手会員から成約手数料、買い手会員から落札手数料を受領する。売買双方から手数料が得られるため取引1台あたり単価が「オークション代行」よりも高く、オークション会場へ支払う落札手数料も発生しないため、収益性が高いビジネスモデルである。なお「オークション代行」の利用手数料については、オークション会場の落札手数料引き上げに対応して2023年3月より手数料改定を進めている。

一般的に、中古車取扱事業者が中古車オークションに参加するためには、当該オークション会場に会員として入会しなければならず、入会金・保証金・保証人・月会費といった固定コストが負担となるが、「ASNET」は手数料以外の固定コスト(「ASNET」会員となるための入会金・保証金・月会費など)が不要なため、低コストでサービスを利用できるメリットがある。この点が特に中小規模の中古車取扱事業者や、中古車販売を行うもののこれがメインビジネスではない事業者から高い支持を得る要因となっている。

なお収益特性としては、売上原価は「オークション代行」で中古車オークション会場へ支払う手数料、販管費は固定人件費(営業部門、システム部門、オークション代行に係る事務部門、及び管理部門)が大部分のため、取引台数の増加が利益率向上につながるが、直近では営業利益率35%以上という極めて高い利益率をあげている。

3. サービス別売上高の推移
過去3期の四半期別(2021年12月期第1四半期~2023年12月期第4四半期)の売上高は、「オークション代行」と「ASワンプラ」が2本柱となっている。2023年12月期は「オークション代行」が順調だった。「ASワンプラ」は、前期から続いた中古車供給不足や物価高騰に伴う小売の落ち込みなどの影響で第2四半期まで低調だったが、2023年9月以降は回復基調となっている。なお売上高は中古車流通台数のほか、中古車オークション開催数の影響を受けるため、長期休暇などで中古車オークション開催数が減少する時期(5月のGW、8月の盆休み、年末年始など)は他の時期に比べて売上高が減少する傾向がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SO》

 提供:フィスコ

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