エリアリンク Research Memo(9):2023年12月期は記念配当を実施、配当性向34.6%を達成
■株主還元策
エリアリンク<8914>は株主還元を重要な経営課題の1つと位置付けており、配当によることを基本としている。また、株主配当については、中長期的な事業計画に基づき、市場環境や設備投資のタイミングを見ながら、内部資金の確保や財政状態、利益水準などを総合的に勘案したうえで、配当性向30%を目安に期末年1回の配当を実施することを基本方針としている。
1株当たり当期純利益(EPS)は、過去3年間は特別損益の影響を受けていたが、2023年12月期からは標準値に戻った。2023年12月期には好決算を反映して、期初予想の1株当たり62.0円を上回る67.0円の普通配当に、上場20周年記念として10.0円の記念配当を加え、合計77.0円(前期比8.0円増配)とすることで、配当性向は34.6%に上昇した。2024年12月期も増益予想としていることから、1株当たり77.0円の普通配当を計画し、配当性向は31.7%となる見通しだ。
同社は中期経営計画に基づいて、顧客から安定収益を得るストックビジネスを中心に意欲的な増益を計画しており、株主還元にも前向きであることから、計画達成に伴いさらなる増配が期待できると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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提供:フィスコ