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6937 古河電池

東証P
1,363円
前日比
-5
-0.37%
PTS
1,366.1円
15:21 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.4 1.23 110
時価総額 447億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】目先達成感も押し目待ちの買い意欲は強い


目先達成感も押し目待ちの買い意欲は強い

●日米中央銀の金融政策を評価

 日銀は3月19日の金融政策決定会合で、およそ17年ぶりにマイナス金利の解除に踏み切った。ただし、国債の買い入れは継続し、長期金利が急激に上昇する場合には指値オペを実施するなど緩和政策を維持する。これを受けて為替市場は円安・ドル高に振れる形となり、株式市場は決定をポジティブに評価した。また、米連邦準備理事会(FRB)が3月20日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では5会合連続で政策金利を据え置き、年内3回の利下げ方針を維持したこともマーケットは好意的に受け止めている。

 注目された日米中銀の政策会合を通過し、日経平均株価は先週末の3万8707円から週末22日には一時4万1087円まで買われ、史上最高値を更新した。節目の4万1000円に乗せたことで、いったんは達成感が意識されやすいだろう。だが、一方で日米金利差はさほど縮小しないとの見方から、改めて日米金利差を狙った海外資金の流入が期待される。また、3月期末の接近に伴う配当取りの動きに加え、配当金の再投資に絡んだ需給要因も意識されて、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]
音響機器製品を幅広く提供。2023年12月期は売上収益、各利益項目ともに昨年11月13日に上方修正した計画を上回っての着地だった。続く2024年12月期は、音響機器のAlphaThetaが欧米において通年で堅調な需要が続き、停滞していた中国でも成長を見込む。また、ペン先事業など部品・材料を手掛けるテイボーは下半期の回復を計画する。通期の売上収益はこれら各事業の成長により増収を予想するが、前期の為替評価益などの影響がなくなり減益を見込む。ただし、各事業の成長を鑑み、安定配当を目指す方針のもと、配当は前期比1円増の116円を計画する。株価は1月22日の高値3450円をピークに、決算発表を受けて窓を空けて急落したが、その後は利食いを交えながらもリバウンド基調を継続しており、1月高値の突破を意識したトレンド形成に期待したい。

◆古河電池 <6937> [東証P]
自動車用、産業用の鉛蓄電池や電源機器が中核。タイ・インドネシア市場での販売が堅調に推移し、2024年3月期第3四半期累計(23年4-12月)の売上高は前年同期比10.6%増の533億1900万円、営業利益は同8.0倍の10億5800万円で着地した。株価は上向きで推移する25日移動平均線をサポートラインとするトレンドを継続。週足は昨年末からのリバウンドにより、上値抵抗であった52週線を支持線に変えてきており、まずは昨年5月の戻り高値1149円が意識されそうだ。

◆フルヤ金属 <7826> [東証P]
白金やイリジウムなど貴金属の製造・加工・回収を手掛ける。電力を 水素へ変換する際の中核部材であるイリジウムは、水素エネルギーの利活用に伴って需要の拡大が見込まれる。株価は2月半ばからリバウンドが加速し、直近では13週線が26週、52週線と相次いでゴールデンクロスを示現したことで、テクニカル面からも注目される。昨年6月高値の1万2670円を射程に入れたトレンド形成に期待したい。

◆ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]
車載マイコンで世界トップ級。次世代ロボティクス向けにビジョンAIとリアルタイム制御を1チップで実現するハイエンドMPU「RZ/V2H」の量産を開始している。「RZ/V2H」は低消費電力で機器の小型化やシステムコストの低減をもたらし、自律型の次世代ロボットの開発を可能するという。株価は2800円近辺の抵抗帯に上値を抑えられてもみ合いが続くが、ボックス圏での推移も4カ月を越え、日柄調整は進んでいる。上向きに推移する200日線をサポートラインとして、上値抵抗の突破を狙ったスタンスとなろう。

◆アオイ電子 <6832> [東証S]
半導体集積回路の組立・検査受託を主とする電子部品メーカー。薄型の両面放熱構造を持つインバータサブパワーモジュールパッケージを開発。同製品は非常にシンプルな構造であり、多数のチップを高密度に接続することを可能にする。同社では今後、チップレット技術と並行してパネルレベルパッケージのパワーアプリケーションへの展開を拡大する計画。 半導体の高性能化の主戦場は、複数のチップを1パッケージに収める技術「チップレット」や立体的に重ねて3次元実装し性能を向上させる先端パッケージング技術など、後工程へと移ってくる。株価は昨年10月30日安値の1753円から24年3月1日高値の3585円まで倍化したが、業績下方修正が嫌気されて調整を強めていた。ただし、足もとでは底打ちの気配もうかがえ、再動意が期待される。

(2024年3月22日 記)

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