POPER---1Qは2ケタ増収・大幅な増益、、課金生徒ID数や有料契約企業数が順調に推移
POPER<5134>は14日、2024年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)決算を発表した。売上高が前年同期比17.1%増の2.31億円、営業利益が同42.8%増の0.12億円、経常利益が同132.5%増の0.12億円、四半期純利益が同173.3%増の0.07億円となった。
同社は、「教えるをなめらかに」をミッションに掲げ、学習塾を中心とする民間教育業界にフォーカスして、そのアナログ業務を効率化するコミュニケーションツール「Comiru」の開発・運用に注力してきた。今後も、更なるユーザー獲得及び顧客満足度向上のため、新機能の充実を図り、引き続き機能追加を行っていくとしている。
当第1四半期においては、主力サービスである「Comiru」は、既存顧客からのアップセル(利用部門や利用生徒数の拡大等)やクロスセル(「ComiruHR」の利用等)の提案を強化したことにより顧客単価が上昇し、課金生徒ID数も増加した。有料契約企業数については、前年度末から23社の増加となるが、例年どおりの傾向であり、2024年10月期第2四半期以降の課金開始に向けて、順調に新規顧客を獲得している。
学習塾領域においては、中小規模の学習塾向けに経営セミナーの開催等効果的なマーケティング活動や既存顧客による紹介により、順調に新規顧客を獲得している。大手学習塾については、「ComiruPRO」の導入と基幹システムの有償開発をセットにしたサービスへの引き合いが増加し、複数の案件が現在進行している。具体的な商談状況としては、前年度からの継続案件を含む12社と商談し、そのうち2社から受注しており、今期以降の売上高及び利益の増加を見込んでいる。また、「テラコヤプラス by Ameba」を運営するCyberOwlとのシステム連携の開発が完了し、中小塾を中心に、集客業務のDX化を推進するとともに、学習塾を検討されている保護者への新たな価値を提供していくとしている。
英会話やプログラミングスクール等の学習塾以外の習い事領域においては、活用事例の共有や業界特化型のセミナーの開催等のマーケティング施策により、引き続き新規顧客の獲得を伸ばしている。
公教育の学校領域においては、前年度に千葉県内の教育委員会のモデル事業で培った実績と経験を基に、現在複数の自治体への提案を継続している。
2024年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比19.1%増の9.87億円、営業利益が同68.8%増の0.62億円、経常利益が同86.3%増の0.61億円、当期純利益が同83.4%増の0.48億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ