サイジニア Research Memo(7):中期経営計画の目標達成への期待が高まる
■中期経営計画
2. 中期経営計画の目標値
こうしたシナリオを達成するため、サイジニア<6031>は2023年に中期経営計画を策定し、2026年6月期に営業利益1,050百万円の達成を目指している。そのためには営業利益を3年間平均で40%超成長させる必要があり、利益重視を引き続き徹底するとともに強みをさらに磨き上げることで、EC市場の成長に伴って拡大するEC事業者やユーザーのニーズを取り込んでいく方針である。また、利益成長とともにEPSやROEを向上させる計画で、2026年6月期にEPSは117.6円(2023年6月期は42.7円)、ROEは積み上がる自己資本を効率的に使用することで30%以上(同22.6%)を目指す。こうした係数をバックボーンに株主還元も強化する考えだが、足元で安定したキャッシュ・フローが見込めるため既に株主還元を開始しており、2023年4月に自己株式を取得(発行済株式総数に対する割合は19.76%)、2023年6月期には初配当を行った。さらに、中期利益成長や自己資本の効率的使用によって、2026年6月期には配当性向20%以上を目指す方針である。後述するように、2015年に開発され準備を進めてきたリテールメディア広告エンジン「ZETA AD」が、2024年6月期第2四半期にいよいよ立ち上がってきたことを考えると、中期経営計画の目標達成への期待は否応なく高まってくる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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提供:フィスコ