サイジニア Research Memo(2):EC事業者にCX(顧客体験)改善サービスを提供
■事業概要
1. 会社概要
サイジニア<6031>は、ECサイト内検索やOMO※1などのCX改善サービスを事業領域に、ブランドやリテーラー※2といったEC事業者に対し、デジタルマーケティングサービスを提供している。AIやビッグデータに関する技術ノウハウと開発力、EC全般に対応可能な一気通貫したハイエンドサービスに強みがあり、顧客に有力な小売企業が多いことや、小売にとって喫緊の課題であるECやOMOの強化を支援できることを特長としている。2021年に実行されたZETAの経営統合が一段落し、クッキー規制が強まるタイミングで中期経営計画を策定し、ニーズが高まるCX改善サービスを軸に成長に弾みをつける計画である。また、サイト内リスティング広告などリテールメディア領域への拡大を目指すとともに、長期的にはリテールメディア全域においてUGCなど新事業開発も検討していくようだ。
※1 OMO(Online Merges with Offline):オンライン(EC)とオフライン(実店舗)を融合しユーザー中心の顧客体験を実現する店頭接客DX(Digital Transformation)。
※2 ブランドやリテーラー:ブランドは自社商品(ブランド)を中心に扱っている小売、リテーラーは他社商品も扱う小売またはマーケットプレイスを指す。前者の例はメーカーのDtoC(メーカー直販)やアパレル、SPA型小売、後者は品揃え型(編集型)小売やショッピングセンター、ECモールなど。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SO》
提供:フィスコ