エスプール Research Memo(9):広域行政BPOサービスは、収益改善を優先するため成長はやや鈍化(2)
■エスプール<2471>の今後の見通し
(2) 人材ソリューション事業
人材ソリューション事業の売上高は前期比7.4%減の12,325百万円、営業利益は同10.9%減の1,120百万円を計画している。売上高の内訳は、コールセンター業務が同7.7%減の10,243百万円、販売支援業務が同23.8%増の1,782百万円、その他が同61.4%減の300百万円となる。売上高については前第4四半期の2,979百万円の水準がほぼ底と見ており、上期は同水準で推移し、下期からの回復を見込んでいる。
コールセンター業務については、スポット案件の業務縮小による影響がほぼ一巡する見通しで、今後の需要回復に向けて主要顧客との関係強化に注力し、顧客内シェアの維持向上に取り組んでいく。この一環として顧客先のコールセンター拠点のある地域に新たに2ヶ所支店を出店する計画である。販売支援業務については、需要が旺盛なインバウンド関連業務の拡大に取り組み、携帯ショップ向けの低迷をカバーする方針だ。そのほかについては外国人スタッフや介護スタッフの派遣サービスを展開してきたが、苦戦が続いていたことから撤退する方針を固め、減収見込みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ