利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕 27社選出 <成長株特集>
本特集では、4日に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕24社選出」に続き、“青天井”銘柄リストの第2弾をお届けします。今回は2月2日から8日の期間に発表された決算の中から、23年10-12月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を15%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している27社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはアルメディオ <7859> [東証S]。23年10-12月期(第3四半期)は中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売増加ペースが加速し、経常利益は14.4億円と過去最高だった直前の7-9月期実績を67.1%も上回って着地。業績好調に伴い、24年3月期通期の同利益予想を従来の26億円→32.3億円に上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。好決算を受けて株価は連日の急騰劇を演じ、9日に約19年8ヵ月ぶりの高値1473円まで上値を伸ばしている。
2位のジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]はハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売が増加したことに加え、コスト上昇分に対する販売価格是正や経費削減を進めたことなども寄与し、10-12月期(第3四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。好調な業績を踏まえ、24年3月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
3位に入ったのはクラウドサービスを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)支援ビジネスを展開するフレクト <4414> [東証G]。10-12月期(第3四半期)は旺盛なDX支援の引き合いを背景に、主力のクラウドインテグレーションサービスで新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大が進み、経常利益は2.9億円(前年同期比3.1倍)と2四半期連続の最高益更新を遂げた。24年3月期通期の同利益予想を上方修正したことも好感され、株価は新規上場した21年12月以来の高値圏に急浮上している。
続く4位にリストアップされた土木用・建築用コンクリート二次製品メーカーのヤマックス <5285> [東証S]も10-12月期(第3四半期)に2四半期連続の過去最高益を達成した。公共事業が集中する下期に土木用セメントの受注が好調に推移したほか、工場生産量の平準化による原価低減やコスト上昇分の販売価格への転嫁を進めたことも奏功した。併せて、今期2度目となる24年3月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正し、株価は8日に上場来高値1545円まで上昇する場面があった。
5位には船舶用ディーゼルエンジン専業メーカーのジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]がリスト入りした。10-12月期(第3四半期)は豊富な受注残高を有する主機関の生産が拡大したうえ、環境対応や最先端技術搭載製品などの販売で単価も上昇した。また、アフターサービスやライセンス、部品供給も堅調に推移し、経常利益は9.7億円(前年同期比5.8倍)と実に59四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。今期2度目となる24年3月期業績・配当予想の上方修正に踏み切ったことも評価され、株価は3月8日に上場来高値1万5900円をつけている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7859> アルメディオ 67.1 1447 866 196 3231 1090 14.2
<6674> GSユアサ 59.2 16965 10656 39.3 38000 27279 12.6
<4414> フレクト 44.4 296 205 159.2 661 255 39.5
<5285> ヤマックス 42.2 701 493 30.8 1800 1376 11.6
<6016> ジャパンエン 35.3 970 717 54.1 3100 2012 13.3
<5805> SWCC 34.1 4707 3509 13.5 11800 10393 11.5
<9049> 京福電 28.1 744 581 21.0 1700 1405 6.2
<1969> 高砂熱 27.9 10809 8452 29.6 25000 19286 14.1
<6457> グローリー 27.0 18345 14443 42.6 46000 32267 6.0
<7675> セントラルF 26.3 1129 894 0.6 2830 2813 9.3
<7991> マミヤOP 26.0 1652 1311 21.1 4500 3715 4.8
<4687> TDCソフト 24.0 1431 1154 14.4 4250 3714 16.5
<9706> 日本空港ビル 23.9 9253 7467 11.9 22800 20379 35.9
<2674> ハードオフ 22.4 990 809 7.6 2700 2510 15.0
<3941> レンゴー 22.2 17628 14422 13.4 49000 43200 7.7
<2001> ニップン 22.0 8160 6687 45.1 21500 14816 7.1
<4972> 綜研化学 20.6 1349 1119 7.0 4000 3738 8.8
<4275> カーリットH 19.7 1075 898 16.8 3400 2910 8.7
<9845> パーカー 19.4 1597 1338 15.0 4800 4173 6.7
<9090> AZ丸和HD 19.2 4522 3793 25.5 15000 11949 20.8
<4746> 東計電算 18.8 1676 1411 11.6 6394 5727 14.2
<8158> ソーダニッカ 18.7 900 758 8.4 2310 2131 15.5
<6088> シグマクシス 18.2 1284 1086 28.6 4200 3265 21.8
<9008> 京王 18.2 15828 13389 6.2 41700 39281 19.1
<6368> オルガノ 17.2 6371 5436 43.6 23000 16020 17.4
<2871> ニチレイ 16.1 12791 11016 11.8 37500 33532 19.4
<8242> H2Oリテイ 15.1 13255 11513 7.1 26000 24272 11.6
※ 2023年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を15%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している27社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはアルメディオ <7859> [東証S]。23年10-12月期(第3四半期)は中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売増加ペースが加速し、経常利益は14.4億円と過去最高だった直前の7-9月期実績を67.1%も上回って着地。業績好調に伴い、24年3月期通期の同利益予想を従来の26億円→32.3億円に上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。好決算を受けて株価は連日の急騰劇を演じ、9日に約19年8ヵ月ぶりの高値1473円まで上値を伸ばしている。
2位のジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]はハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売が増加したことに加え、コスト上昇分に対する販売価格是正や経費削減を進めたことなども寄与し、10-12月期(第3四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。好調な業績を踏まえ、24年3月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
3位に入ったのはクラウドサービスを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)支援ビジネスを展開するフレクト <4414> [東証G]。10-12月期(第3四半期)は旺盛なDX支援の引き合いを背景に、主力のクラウドインテグレーションサービスで新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大が進み、経常利益は2.9億円(前年同期比3.1倍)と2四半期連続の最高益更新を遂げた。24年3月期通期の同利益予想を上方修正したことも好感され、株価は新規上場した21年12月以来の高値圏に急浮上している。
続く4位にリストアップされた土木用・建築用コンクリート二次製品メーカーのヤマックス <5285> [東証S]も10-12月期(第3四半期)に2四半期連続の過去最高益を達成した。公共事業が集中する下期に土木用セメントの受注が好調に推移したほか、工場生産量の平準化による原価低減やコスト上昇分の販売価格への転嫁を進めたことも奏功した。併せて、今期2度目となる24年3月期通期の業績見通しと配当予想を上方修正し、株価は8日に上場来高値1545円まで上昇する場面があった。
5位には船舶用ディーゼルエンジン専業メーカーのジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]がリスト入りした。10-12月期(第3四半期)は豊富な受注残高を有する主機関の生産が拡大したうえ、環境対応や最先端技術搭載製品などの販売で単価も上昇した。また、アフターサービスやライセンス、部品供給も堅調に推移し、経常利益は9.7億円(前年同期比5.8倍)と実に59四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。今期2度目となる24年3月期業績・配当予想の上方修正に踏み切ったことも評価され、株価は3月8日に上場来高値1万5900円をつけている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7859> アルメディオ 67.1 1447 866 196 3231 1090 14.2
<6674> GSユアサ 59.2 16965 10656 39.3 38000 27279 12.6
<4414> フレクト 44.4 296 205 159.2 661 255 39.5
<5285> ヤマックス 42.2 701 493 30.8 1800 1376 11.6
<6016> ジャパンエン 35.3 970 717 54.1 3100 2012 13.3
<5805> SWCC 34.1 4707 3509 13.5 11800 10393 11.5
<9049> 京福電 28.1 744 581 21.0 1700 1405 6.2
<1969> 高砂熱 27.9 10809 8452 29.6 25000 19286 14.1
<6457> グローリー 27.0 18345 14443 42.6 46000 32267 6.0
<7675> セントラルF 26.3 1129 894 0.6 2830 2813 9.3
<7991> マミヤOP 26.0 1652 1311 21.1 4500 3715 4.8
<4687> TDCソフト 24.0 1431 1154 14.4 4250 3714 16.5
<9706> 日本空港ビル 23.9 9253 7467 11.9 22800 20379 35.9
<2674> ハードオフ 22.4 990 809 7.6 2700 2510 15.0
<3941> レンゴー 22.2 17628 14422 13.4 49000 43200 7.7
<2001> ニップン 22.0 8160 6687 45.1 21500 14816 7.1
<4972> 綜研化学 20.6 1349 1119 7.0 4000 3738 8.8
<4275> カーリットH 19.7 1075 898 16.8 3400 2910 8.7
<9845> パーカー 19.4 1597 1338 15.0 4800 4173 6.7
<9090> AZ丸和HD 19.2 4522 3793 25.5 15000 11949 20.8
<4746> 東計電算 18.8 1676 1411 11.6 6394 5727 14.2
<8158> ソーダニッカ 18.7 900 758 8.4 2310 2131 15.5
<6088> シグマクシス 18.2 1284 1086 28.6 4200 3265 21.8
<9008> 京王 18.2 15828 13389 6.2 41700 39281 19.1
<6368> オルガノ 17.2 6371 5436 43.6 23000 16020 17.4
<2871> ニチレイ 16.1 12791 11016 11.8 37500 33532 19.4
<8242> H2Oリテイ 15.1 13255 11513 7.1 26000 24272 11.6
※ 2023年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
株探ニュース