サイオス---23年12月期は2ケタ増収、24年12月期は黒字化の見通し
サイオス<3744>は8日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比10.2%増の158.89億円、営業損失が2.08億円(前期は5.72億円の損失)、経常損失が0.15億円(同4.99億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が0.18億円(同6.39億円の損失)となった。
オープンシステム基盤事業の売上高は前年同期比13.7%増の99.09億円、セグメント利益は0.90億円(前年同期は0.13億円の損失)となった。半導体不足の解消に伴い、ハードウェアの需給が緩和し、オンプレミス向けの製品・サービスが復調傾向となった。この結果、Red Hat Enterprise LinuxをはじめとするRed Hat, Inc.関連商品は好調な増収となった。また、主力自社製品である「LifeKeeper」はオンプレミス向けの復調に加え、クラウド向けも伸長したことから堅調な増収となった。
アプリケーション事業の売上高は同4.8%増の59.67億円、セグメント損失は3.11億円(前年同期は5.70億円の損失)となった。金融機関向け経営支援システム販売は減収となった。一方、システム開発・構築支援はAPI関連や証券系業務システムの案件が増加したことにより順調な増収となった。また、「Gluegentシリーズ」も順調な増収となった。利益面では、増収により前年同期比で改善したものの、人件費の増加、Med Tech事業を中心に新製品・サービスへの投資を強化したことにより、損失となった。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.5%増の166.00億円、営業利益は2.50億円、経常利益は3.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益は2.20億円を見込んでいる。
また、未定としていた2023年12月期の期末配当金について、1株当たり5円の配当を実施することを発表した。また、2024年12月期の配当については、現時点での業績予想を前提に、5円増配となる1株当たり10円の配当を実施する予定。
《SO》
提供:フィスコ