メディネット---同社特許技術による新たな細胞加工物の製造受託を開始
メディネット<2370>は8日、同社特許技術による新たな細胞加工物の製造受託を開始したと発表。
同社は、国立大学法人大阪大学と共同で見出した新たな細胞加工技術「糖鎖修飾改変T細胞」に関する日本特許を保有している。今回、同社契約医療機関である「瀬田クリニック東京」にて新たながん免疫細胞治療を提供するため、同社は同特許技術を用いた免疫細胞の製造受託を開始した。
同特許技術は、2-デオキシグルコースという糖の誘導体を用いることで、抗腫瘍効果を高めたT細胞を誘導するもの。従来の細胞加工技術で得られるT細胞と比較して、がん細胞傷害活性の向上、NK細胞様の特徴を有し、さらにがん細胞の分泌する物質による免疫機能低下を回避することができるため、がんに対する免疫細胞治療の効果の向上が期待される。
今後は、瀬田クリニック東京と全国の連携医療機関において、同特許技術を用い製造された免疫細胞によるがん免疫細胞治療が提供され、当該治療の臨床データの集積を進めていく。
同社によると同特許技術は、現在多くの研究機関等で開発が進められている遺伝子導入改変免疫細胞の抗腫瘍活性の増強にも利用可能であり、種々の免疫細胞治療の基盤技術となる可能性があるとしている。
《SI》
提供:フィスコ