清水建、今期は一転営業赤字に転落の見通しでネガティブ・サプライズ
清水建設<1803>が後場に急落し、1000円の大台を割り込んだ。8日午後1時、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。営業損益の見通しはこれまでの575億円の黒字から330億円の赤字(前期は546億4700万円の黒字)に修正した。増益予想から一転して営業赤字に転落する見通しとなったほか、配当予想も減額しており、ネガティブ・サプライズと受け止められた。
年間配当予想は7円減額し20円(前期比1円減配)とした。資材・設備工事価格が高騰し、今後も更なる建設コストの上昇が見込まれるなか、国内建築の複数の大型工事で発注者と影響額の負担について交渉を継続してきたものの、その全額を吸収するのが困難となり、多額の工事損失の発生が見込まれることとなった。また、過年度に工事損失引当金を計上した海外の大型建築工事において、工程遅延や労務費の増加、円安を背景に、更なる工事損失の発生が見込まれることとなり、これらの影響を業績予想に反映した。
最終利益の見通しは500億円から100億円(前期比79.6%減)に修正した。投資有価証券売却益の計上により最終黒字は確保する見込み。加えて、同社は取得総数1300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.80%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。
出所:MINKABU PRESS
年間配当予想は7円減額し20円(前期比1円減配)とした。資材・設備工事価格が高騰し、今後も更なる建設コストの上昇が見込まれるなか、国内建築の複数の大型工事で発注者と影響額の負担について交渉を継続してきたものの、その全額を吸収するのが困難となり、多額の工事損失の発生が見込まれることとなった。また、過年度に工事損失引当金を計上した海外の大型建築工事において、工程遅延や労務費の増加、円安を背景に、更なる工事損失の発生が見込まれることとなり、これらの影響を業績予想に反映した。
最終利益の見通しは500億円から100億円(前期比79.6%減)に修正した。投資有価証券売却益の計上により最終黒字は確保する見込み。加えて、同社は取得総数1300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.80%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。
出所:MINKABU PRESS