信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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5595 QPS研究所

東証G
1,529円
前日比
-36
-2.30%
PTS
1,532円
23:48 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.55 792
時価総額 569億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 積極派の個人が押し上げるグロース有望株!


「積極派の個人が押し上げるグロース有望株!」

●下げそうで下げない2月相場入り

 2月相場に入ったが、いまのところ“節分天井・彼岸底”の気配は見えない。それどころか1月の絶好相場の熱量をなおキープ中といえる展開だ。つまり、下げそうで下げない。こんな状況になっている。

 悪材料や気掛かり材料への抵抗力も相当なものがある。前回取り挙げた信越化学工業 <4063> [東証P]の上昇もその一つだ。決算での業績悪化が明らかになったところで敢えて取り挙げたのだが、株価は上昇し続けた。

 この原稿を書いている時点では、富士通 <6702> [東証P]の上昇がある。1月31日の取引終了後に発表された24年3月期第3四半期累計(4-12月)決算は連結営業利益が前年同期比72.2%減で着地し、24年3月期通期の同利益予想は前期比25.5%減を見込む。決して好ましいとはいえないものだ。しかも、富士通は英郵便局を巡る冤罪事件への関与が問われている。それなのに株価は決算発表後の翌日、翌々日と続伸し、この原稿を書いている2日時点で1260円高(+6%)だ。

 3月末に1株を10株に分割するものの、それにしても強い動きではないか。このようにネガティブ材料に強くなっている銘柄の出現が相次ぐのは、市場の底流が強いことによるもの、とこう見てよい。

●GENDAやジャパンMA、セレンHDなどに注目

 実は、それはトヨタ自動車 <7203> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、日立製作所 <6501> [東証P]、コマツ <6301> [東証P]、任天堂 <7974> [東証P]など主力株が軒並み買われる一方で、置き去り状態が続いたグロース市場にも及び始めている。

 それは主に積極派の個人投資家達の買いによるもの、こう見てよく、今後も続く可能性が高いため、今回はグロース銘柄に絞って有望株を紹介したい。

 そこで、まずはGENDA <9166> [東証G]になる。ゲームを楽しめるアミューズメント施設「GiGO」の運営をベースとして、カラオケ施設やポップコーン販売、レモネード販売などにも注力し、積極経営を進めている。特に注目したいのは、成長戦略を「 M&Aによる」と明確に掲げていること。堂々とホームページに掲載しているほどであり、実際にM&Aや提携により成長を続けているため、会社も株価もまだ発展途上と見てよい。

 M&Aとなると、グロース市場にはM&A総研ホールディングス <9552> [東証P]が上場していたが、いまはプライム市場に移ってしまい寂しくなってしまった。だが、新たに昨年10月に上場したのが、ジャパンM&Aソリューション <9236> [東証G]。M&Aの仲介企業は増える一方で競争は激化しているが、同社は低単価報酬で仲介し、しかも「相談されたら断らない」を目標に掲げている。事業継承絡みの案件は今後着実に増加すると見られるため、株も期待が持てる。

 目先株価が跳ねているため押し目を待つ必要があるものの、騰勢キープの可能性が高い銘柄として注目したいのは、セレンディップ・ホールディングス <7318> [東証G]だ。この会社は事業継承を希望している中小製造業を買収し、長期保有することで100年続く企業の創造を目指している。現在は自動車部品メーカーが収益に大きく寄与する体制。今後も規模の拡大とともに収益増が見込めるため、株も有望度は高い。

 不動産業界に目を向けると、クリアル <2998> [東証G]がある。1万円から投資可能な不動産クラウドファンディングを展開、不動産投資を手の届くものにしたビジネスモデルは秀逸だ。今後も事業は伸びると見られることから、株も当然期待が持てる。

 最後にQPS研究所 <5595> [東証G]を。これまたすでに高値圏にあるため、押し目狙いがお勧めの策になるが、この会社が手掛けるのは小型SAR衛星の開発と製造、そして宇宙で撮影した画像データの販売だ。SAR衛星とは、通常の光学衛星が太陽光を利用するのに対して、自ら電波を照射し、その反射情報から地上を観測できる衛星だ。悪天候や夜間でも情報の収集が可能となることから、今後その必要性は高まる一方となるだろう。こんな観点から株も有望と見るのだが、前述したように目先は高値圏にありややリスクが高い。この点、納得の上で投資を、となる。

2024年2月2日 記

株探ニュース

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