新興市場銘柄ダイジェスト:ABEJAは大幅に続伸、マクアケがストップ高
<6557> AIAI 1093 -141
大幅に反落。24年3月期第3四半期累計(23年4-12月)の営業損益を2.95億円の黒字(前年同期実績0.97億円の赤字)と発表している。新たな施設開設や既存施設の園児数の増加に加え、施設運営を改善したことなどから黒字に転換した。通期予想は前期比333.6%増の3.50億円の黒字で据え置いた。四半期別に見ると、第3四半期は0.90億円の黒字で前年同期(1.89億円の黒字)と比べ減益になることが嫌気され、売り優勢となっているようだ。
<5574> ABEJA 4740 +685
大幅に続伸。1日午後の取引時間中に「政府は、国産の生成AIの開発力を強化するため、基盤モデルを開発する国内7者を採択し支援する方針を固めた」と一部メディアが報じ、ABEJAが採択企業に含まれていると伝えられたことが引き続き買い材料視されている。ABEJA側は「当社が発表したものではない」とした上で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募には申請したが、「現時点では当社の採択が決定した事実はない」とコメントしている。
<4479> マクアケ 719 +100
ストップ高。池田泉州ホールディングス<8714>が設立準備会社として登記したデジタルバンク事業「01Bank」にプラットフォーム事業者第1号として参画すると発表している。マクアケが自社の応援購入サービス「Makuake」を通じて取得したプロジェクト関連のデータを活用し、Makuakeの実行者に対する事業性評価融資を行うことが可能になる。01Bankは、法人向け融資に特化したデジタルバンクで、中小事業者への事業性評価融資サービスを展開する予定。
<4379> フォトシンス 514 +38
大幅に反発。23年12月期の営業損益予想を従来の4.25億円の赤字から2.21億円の赤字(前期実績6.09億円の赤字)に上方修正している。中核事業でクラウド型入退室管理システムを手掛けるAkerun事業で、広告宣伝・展示会などマーケティング活動の効率化したことに加え、資源集中で関連費用を圧縮した。営業リソースの最適化や業務生産性の向上なども赤字縮小に寄与する見通し。
<3930> はてな 785 +70
一時ストップ高。自社が提供するサーバー監視サービス「Mackerel」がアマゾンウェブサービス(AWS)の「AWS ISV ワークロード移行プログラム」のパートナー認定を取得したと発表している。同プログラムのパートナー認定は、日本企業のサービスとしてはMackerelが初めての事例という。Mackerelはオンプレミス、マルチクラウドなどの環境に対応したSaaS型サーバー監視サービスで、複雑なサービス環境でも全体を俯瞰して管理できるという。
<5595> QPS研究所 1856 -25
伸びきれず反落。12月15日に打上げられた小型SAR衛星QPS-SAR5号機「ツクヨミ-I」で取得した高精細モードによる初画像を公開したと発表している。販売に供する画像を問題なく取得できることが確認されたため、今後は顧客からの画像取得の注文に対して迅速かつ的確に応えられるよう安定稼働に向けた各種条件の最終調整を進める。4月中に画像販売が可能になる定常運用の開始を見込んでいるという。
《ST》
提供:フィスコ