市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アマノ、亀田製菓、日立

アマノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アマノ <6436>  3,680円  +233 円 (+6.8%)  本日終値
 1日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が37%増益で着地・10-12月期も35%増益」が好感された。
 アマノ <6436> [東証P] が2月1日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比36.7%増の134億円に拡大し、通期計画の185億円に対する進捗率は5年平均の58.3%を上回る72.8%に達した。
  ⇒⇒アマノの詳しい業績推移表を見る

■亀田製菓 <2220>  4,475円  +250 円 (+5.9%)  本日終値
 亀田製菓<2220>は後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろに発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算は売上高701億3600万円(前年同期比2.4%減)、営業利益28億9500万円(同7.5%減)と減収、営業減益となったものの、10~12月期では営業利益は41.8%増となっており、直近四半期の業績好転を好感した買いが入った。米菓事業で商品の価格改定や規格変更を実施した効果に加えて、「無限」「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「亀田のつまみ種」の重点4ブランドの成長に向けたセールスプロモーション活動や生産能力増強によりプロダクトミックスの改善に取り組んだことなどが奏功した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高975億円(前期比2.6%増)、営業利益45億円(同26.2%増)、純利益33億円(同74.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本瓦斯 <8174>  2,391.5円  +127.5 円 (+5.6%)  本日終値
 日本瓦斯<8174>が急反発した。1日の取引終了後、取得総数180万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.6%)、取得総額35億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元姿勢を評価した買いが入ったようだ。取得期間は2月2日から7月31日。あわせて開示した24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.1%減の1346億7300万円、最終利益が同59.3%増の66億8100万円だった。

■ENECHANGE <4169>  1,107円  +43 円 (+4.0%)  本日終値
 ENECHANGE<4169>が反発。この日、ビル・マンションの総合管理事業などを展開するTAKUTO(大阪市中央区)と、EV充電器の設置拡大で協業することで合意したと発表しており、好材料視された。関西を中心に関東、中部圏で3万5000戸以上の賃貸マンションを管理するTAKUTOのネットワークを生かし、賃貸マンションのオーナーに対して、EV充電器の導入を提案するとしている。

■ローム <6963>  2,690.5円  +99 円 (+3.8%)  本日終値
 ローム<6963>は大幅続伸。1日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から4700億円(前期比7.5%減)へ、営業利益を530億円から440億円(同52.3%減)へ、純利益を590億円から480億円(同40.3%減)へ下方修正したが、株価に織り込み済みとの見方が強くアク抜け感から買われたようだ。SiCパワー半導体などの主力製品は堅調に推移している半面、注力の自動車市場は毎四半期の売り上げは増加しているものの、想定を超える自動車関連部品の在庫調整により年間成長が限定的となっていることが要因。また、産業機器市場及びコンピューター&ストレージ市場で在庫調整と需要低迷が長引いていることも響くとしている。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高3551億2600万円(前年同期比9.0%減)、営業利益406億4900万円(同46.1%減)、純利益451億200万円(同33.6%減)だった。

■コナミグループ <9766>  9,142円  +296 円 (+3.4%)  本日終値
 コナミグループ<9766>が大幅反発し、2000年11月以来約23年3カ月ぶりの高値となった。1日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を3280億円から3430億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を600億円から720億円(同55.9%増)へ、純利益を410億円から510億円(同46.2%増)へ上方修正したことが好感された。主にデジタルエンタテインメント事業で、昨年11月に発売した国民的ボードゲームシリーズ「桃太郎電鉄」の最新作「桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~」をはじめとする主力タイトルの収益が計画を上回っていることが要因という。なお、第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高2530億9600万円(前年同期比11.6%増)、営業利益596億800万円(同58.9%増)、純利益444億9500万円(同61.4%増)だった。

■双日 <2768>  3,592円  +111 円 (+3.2%)  本日終値
 双日<2768>が後場急上昇しプラス圏に浮上。午後0時30分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を950億円から1000億円(前期比10.1%減)へ上方修正し、期末配当予想を65円から70円へ引き上げことが好感された。石炭価格が従来予想に対して、引き続き高値で推移していることが要因としている。なお、年間配当予想は135円(前期130円)としている。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高1兆7881億円(前年同期比7.1%減)、最終利益752億1500万円(同30.8%減)だった。

■大塚商会 <4768>  6,388円  +170 円 (+2.7%)  本日終値
 大塚商会<4768>は大幅反発。1日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家により投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性向上を図ることが狙いとしている。また、同時に発表した24年12月期連結業績予想で、売上高1兆260億円(前期比5.0%増)、営業利益685億円(同8.8%増)、純利益476億7000万円(同0.5%増)と2期連続で営業最高益更新を見込み、年間配当予想で70円と実質増配を予定していることも好感された。堅調な企業のIT投資需要を背景にシステムインテグレーション事業の伸長を見込むほか、サービス&サポート事業で、オフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」の競争力強化などでストックビジネスの増加を狙う。なお、23年12月期決算は、売上高9773億7000万円(前の期比13.5%増)、営業利益629億5900万円(同15.0%増)、純利益474億4800万円(同18.6%増)だった。

■エア・ウォーター <4088>  1,974.5円  +33 円 (+1.7%)  本日終値
 エア・ウォーター<4088>は反発。午前11時ごろに24年3月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視された。現行制度に加えて、新たに保有株数100株以上1000株未満の区分を追加し、1500円相当のグループ製品を贈呈するという。なお、1000株以上を保有する株主に対しての優待内容には変更はない。

■日立製作所 <6501>  11,965円  +180 円 (+1.5%)  本日終値
 日立製作所<6501>が3日続伸。株価は1万2000円台まで値を上げ、連日の上場来高値に買われた。先月31日に決算発表を行い24年3月期の連結純利益は5300億円(前期比18.4%減)と従来予想から100億円増額したことが好感された。これを受け、岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1万1500円から1万4000円に引き上げた。洋上風力発電など再生可能エネルギー設備の開発が増えたことで、送配電子会社の日立エナジーでは長距離間を効率的に送電できるHVDC(高圧直流送電)設備構築の受注が増えている。また、生成AI需要も追い風のITサービス「ルマーダ」も順調だ。事業構造改革によって新たな成長局面を迎えていることを評価している。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均