ダウ先物は小幅高もナスダック100が大幅安 IT・ハイテク大手は好決算もネガティブな反応=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:48)(日本時間22:48)
ダウ先物 38666(+54.00 +0.14%)
S&P500 4928.25(-22.75 -0.46%)
ナスダック100先物 17422.50(-166.00 -0.94%)
米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高で推移しているものの、ナスダック100は大幅安となっている。前日決算を発表したIT大手の株価がネガティブな反応を示していることで、他のIT・ハイテク株にも売りが広がっている模様。
マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、AMD<AMD>が前日引け後に決算を発表していたが、概ね良好な決算ではあったものの、事前に強まっていた高い期待からは物足りないとの反応のようだ。材料出尽くし感に類似した売りも出ている模様。
「良い数字だが、事前の期待値が高かった。これらの企業は素晴らしい成長を見せており、非常に強い立場にあるが、市場が織り込んでいる期待値からすると、短期的な上昇幅は限定的なものになる」との見解も聞かれた。
目先の反応は冴えないものの、これまで高めていた期待の調整が一段落すれば、再び株価は上値を目指すとの見方も少なくないようだ。
マイクロソフト<MSFT>は時間外で下落。アジュール部門は予想以上の伸びを示し、アクティビジョン・ブリザードの買収完了で注目されていたXboxのコンテンツとサービスの売上高も61%急増していた。しかし、クラウド部門のより大きな成長を期待していた投資家にとっては物足りない内容であったようだ。
アルファベット<GOOG>はグーグル広告の売上高が予想を下回ったことに失望感が広がっている。ユーチューブの広告収入は予想範内となったものの、中核の検索広告が予想を下回った。
AMD<AMD>は第1四半期の売上高見通しに失望感が広がっているようだ。 同社は先月、MI300と呼ばれるAIアクセラレーターの製品ラインを発表。24年の同ラインナップの売上高を20億ドル以上と予測していたが、その見通しを35億ドルに上方修正した。ただ、反応は鈍い。市場は最大80億ドルを見込んでいる。
本日は午後にFOMCの結果発表を控えている。今回は据え置きが確実視されているが、FRBのスタンスを探るうえで、パウエル議長の会見が注目されそうだ。前回のFOMCでは、委員の金利見通し(ドット・プロット)が今年3回の利下げを見込み、ハト派サプライズとなった。市場では、3月利下げ開始は後退しているとはいえ、早期利下げ期待はなお根強い。短期金融市場では5月FOMCまでの利下げ開始期待を85%程度で織り込んでいる。
ただ、今月発表の米雇用統計や消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となり、先週のGDP速報値も強い内容となった。PCEデフレータはインフレ鈍化を期待させる内容ではあったが、パウエル議長の会見は、市場の早期利下げ期待にブレーキをかけるタカ派な内容になるのとも見られている。日本時間1日午前4時に結果発表、4時半にパウエル議長の会見が始まる予定。
ボーイング<BA>が時間外で上昇。取引開始前に決算を発表し、売上高が予想を上回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を上回った。ただ、MAX-9の事故の影響を精査するため通期の見通しについては公表を取りやめた。
本日は引け後にクアルコム<QCOM>が決算を発表予定。
(NY時間08:58)(日本時間22:58)時間外
ボーイング<BA> 204.05(+3.61 +1.80%)
アップル<AAPL> 187.61(-4.12 -2.15%)
マイクロソフト<MSFT> 406.17(-3.55 -0.87%)
アマゾン<AMZN> 156.35(-4.91 -3.04%)
アルファベット<GOOG> 144.50(-10.34 -6.68%)
テスラ<TSLA> 186.35(-4.58 -2.40%)
メタ・プラットフォームズ<META> 389.50(-11.52 -2.87%)
AMD<AMD> 164.16(-13.67 -7.69%)
エヌビディア<NVDA> 614.49(-10.16 -1.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ先物 38666(+54.00 +0.14%)
S&P500 4928.25(-22.75 -0.46%)
ナスダック100先物 17422.50(-166.00 -0.94%)
米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高で推移しているものの、ナスダック100は大幅安となっている。前日決算を発表したIT大手の株価がネガティブな反応を示していることで、他のIT・ハイテク株にも売りが広がっている模様。
マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、AMD<AMD>が前日引け後に決算を発表していたが、概ね良好な決算ではあったものの、事前に強まっていた高い期待からは物足りないとの反応のようだ。材料出尽くし感に類似した売りも出ている模様。
「良い数字だが、事前の期待値が高かった。これらの企業は素晴らしい成長を見せており、非常に強い立場にあるが、市場が織り込んでいる期待値からすると、短期的な上昇幅は限定的なものになる」との見解も聞かれた。
目先の反応は冴えないものの、これまで高めていた期待の調整が一段落すれば、再び株価は上値を目指すとの見方も少なくないようだ。
マイクロソフト<MSFT>は時間外で下落。アジュール部門は予想以上の伸びを示し、アクティビジョン・ブリザードの買収完了で注目されていたXboxのコンテンツとサービスの売上高も61%急増していた。しかし、クラウド部門のより大きな成長を期待していた投資家にとっては物足りない内容であったようだ。
アルファベット<GOOG>はグーグル広告の売上高が予想を下回ったことに失望感が広がっている。ユーチューブの広告収入は予想範内となったものの、中核の検索広告が予想を下回った。
AMD<AMD>は第1四半期の売上高見通しに失望感が広がっているようだ。 同社は先月、MI300と呼ばれるAIアクセラレーターの製品ラインを発表。24年の同ラインナップの売上高を20億ドル以上と予測していたが、その見通しを35億ドルに上方修正した。ただ、反応は鈍い。市場は最大80億ドルを見込んでいる。
本日は午後にFOMCの結果発表を控えている。今回は据え置きが確実視されているが、FRBのスタンスを探るうえで、パウエル議長の会見が注目されそうだ。前回のFOMCでは、委員の金利見通し(ドット・プロット)が今年3回の利下げを見込み、ハト派サプライズとなった。市場では、3月利下げ開始は後退しているとはいえ、早期利下げ期待はなお根強い。短期金融市場では5月FOMCまでの利下げ開始期待を85%程度で織り込んでいる。
ただ、今月発表の米雇用統計や消費者物価指数(CPI)が予想を上回る内容となり、先週のGDP速報値も強い内容となった。PCEデフレータはインフレ鈍化を期待させる内容ではあったが、パウエル議長の会見は、市場の早期利下げ期待にブレーキをかけるタカ派な内容になるのとも見られている。日本時間1日午前4時に結果発表、4時半にパウエル議長の会見が始まる予定。
ボーイング<BA>が時間外で上昇。取引開始前に決算を発表し、売上高が予想を上回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を上回った。ただ、MAX-9の事故の影響を精査するため通期の見通しについては公表を取りやめた。
本日は引け後にクアルコム<QCOM>が決算を発表予定。
(NY時間08:58)(日本時間22:58)時間外
ボーイング<BA> 204.05(+3.61 +1.80%)
アップル<AAPL> 187.61(-4.12 -2.15%)
マイクロソフト<MSFT> 406.17(-3.55 -0.87%)
アマゾン<AMZN> 156.35(-4.91 -3.04%)
アルファベット<GOOG> 144.50(-10.34 -6.68%)
テスラ<TSLA> 186.35(-4.58 -2.40%)
メタ・プラットフォームズ<META> 389.50(-11.52 -2.87%)
AMD<AMD> 164.16(-13.67 -7.69%)
エヌビディア<NVDA> 614.49(-10.16 -1.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美