SBテクノロジー---3Q累計で減収も子会社株式等譲渡により純利益は3.4倍、子会社影響により通期予想修正
SBテクノロジー<4726>は31日、2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)決算短信(連結)を発表した。
売上高は前年同期比0.8%減の478.39億円、営業利益は同1.9%増の36.07億円、経常利益は同1.0%減の34.53億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同239.9%増の71.66億円。
各区分の業績について、通信関連の売上高は前年同期比22.0%減の113.13億円、売上総利益は同12.3%減の21.16億円となった。ソフトバンク<9434>向けのベンダーマネジメント案件の減少や投資抑制影響により減収となったものの、システム開発の効率化やベンダーマネジメント案件の売上高構成比が下がったため利益率は改善した。
エンタープライズ関連の売上高は同9.2%増の240.87億円、売上総利益は同12.1%増の63.07億円となった。注力顧客やそのグループ会社へのクラウド構築案件が増加したほか、自社サービスのマネージドセキュリティサービス(MSS)が順調に進捗したことにより増収増益となり利益率も改善した。
公共関連の売上高は同16.5%増の101.87億円、売上総利益は同92.0%増の13.85億円となった。農林水産省が掲げるDX戦略案件の増加に伴い増収増益となり、自治体情報セキュリティクラウドなどの運用案件が増加したことにより売上総利益率も改善した。
個人関連の売上高は同22.8%減の22.51億円、売上総利益は同20.3%減の14.43億円となった。ECサイト運営代行における(株)ノートンライフロックとの契約変更の影響、及び当第3四半期よりフォントワークス(株)が連結から除外されたことにより、減収減益となった。
2024年3月期の連結業績予想(2023年4月1日~2024年3月31日)は子会社サイバートラスト<4498>の業績予想修正やフォントワークスの株式等譲渡の影響により、売上高は対前期増減率0.3%減の670億円、営業利益は同0.8%増の56億円、経常利益は同0.9%減の54.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同137.3%増の83億円、1株当たり当期純利益は417円44銭に修正された。
《HH》
提供:フィスコ